安定した仕事を求めており、製薬会社の医薬品製造業に転職を検討しています。
この業界では、昇進・出世はどうですか?どのように昇進していくのでしょうか?
医薬品業界は未経験なので、教えて欲しいです。よろしくお願いします。
質問
製薬会社の医薬品製造業の昇進、出世事情を知りたい509view
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回答
1件の回答
「医療品製造業」と職業の名前を聞くと、仕事内容が難しそう、規則やルールが複雑そうで大変そうとイメージされる方もいらっしゃるかと思います。実際に私もこの職業に就くまではそのように思っていました。働き始めてから感じたのは、思っていたよりも難しくないし、ルールも許容範囲だということです。
医療品を製造する企業というのは、万が一のことがあってはなりません。そのため確認する人間の数を増やすために作業工程を細かく分け、それを部署ごとの担当としているので一人あたりの負担というのは少なくなっているのです。
部署の数、工程の数が多いということはそれだけ役職の席数が多いということです。つまり、人よりも突出した能力や成績を残せれば、意外と簡単に昇進ができるということです。私もその一人でした。高卒で医療品製造の会社へ就職し、2年と半年で班長まで昇進することができました。同僚や先輩に負けたくないという一心でがんばったからこその結果だったと思います。
ですが、そこからが地獄の始まりでした。同じ職位に就いている人やそれよりも上の役職の人たちは、私とは違い長い年月を掛けようやく昇進を果たした人たちばかりでした。自分たちとは違い、若い身でありながら早々に昇進を果たした私を許せなかった上司たちは、当然のように理不尽な仕事を押し付けるようになりました。休みもなく仕事をし、必要とあれば休日でも仕事をしなくてはならない日々、直接言われる訳ではありませんが私に対する対応が悪い同僚や上司、私は段々と追い詰められていきました。そして仕事を辞めて転職をするという結末を迎えました。
退職してから振り返ってみると、反省点や昇進・出世がしやすい職場の落とし穴がわかってきました。まず第一に、「医療品製造業」と言っても工場勤務であったため、閉鎖された空間での人間関係の難しさを軽視してしまっていたことが1つの失敗だと考えています。閉鎖された空間、職場というのはある意味では日本ではない王国だと考えるべきだったのです。王国としてのルール、順番、人とのかかわり方があり、それに従えない者は淘汰されるということですね。
二つ目に、「出る杭は打たれる」ということわざは、確かにその通りだったということです。早く昇進・出世がしやすいということは、周囲から見ているとすごい勢いで出てきた「杭」だということです。当然、すごい勢いで出てきた分、すごい勢いで打たれたのが私だったのです。ある程度、謙虚に仕事をして時期が来たら昇進する、という社会の波を渡る術を知らなかったから起きた悲劇ということですね。
職場の環境による、落とし穴というのは本当に恐ろしいものです。気づいたときには既に手遅れで、自分ひとりではどうしようもなくなっています。私のこの体験談が少しでも人のためになれれれば幸いです。これから就職しようと思っている方や昇進間近の方の参考にして貰いたいと思います。