不動産営業から、主に店舗の内装を手掛ける会社の営業へ転職を検討しています。
質問なのですが、内装会社の営業は、どういった仕事をするのでしょうか?
お客様へ営業し、受注を取るまでが仕事ですか?施工管理の仕事もするのでしょうか。
具体的な仕事内容を知りたいので、教えてください。
質問
内装会社の営業の仕事内容を教えてください33view
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回答
1件の回答
店舗の内装会社というとデザイン的な洗練されたお洒落な仕事を想像する方が多いかと思います。ドラマなどでも登場人物の職業として設定され、華やかな世界を描かれています。実際に作り出すものはデザイン的でお洒落なお店ばかりですし、アパレル関係の店舗ですとデザインに拘っている店舗も多くあります。
私は店舗内装会社の営業兼施工管理として働いていたのですが、営業や施工管理の仕事内容は、お得意の取引先やお問い合わせのあった顧客に対し、設計がほぼ完了し工事ができるような段階になってから対応していくことが多いです。
まずは図面を見ながら工事についての打合せを行います。この時には大方の設計が完了していて、設計者も打合せに同席する場合もあります。打合せ内容を基に工事積算を行い、見積もりを提示して工事契約を結びますが、ほとんどの場合は顧客の予算額と見積もり提示額で差が開いていることが多くありますので、見積もりで削れるところ(什器家具を減らす、仕上げ材のランクを下げるなど)をできるだけ削り、顧客の予算額に近づけて契約を結んでいます。削れるところというのは、見積もり金額がいくら高くても絶対に削れないものが中にはありますので、顧客の許容範囲で削れるところをお互いが納得して削る必要があります。
工事契約が済みましたら、工事スケジュールの調整や工事手配に入ります。工事スケジュールは一般の建築工事とは違い非常にタイトなスケジュールとなることが多く、昼夜を通して工事を行うこともあります。また、百貨店や駅ビルの中のテナントの場合など、場所によっては他の店舗の営業後、駅でしたら終電後の工事作業となりますので、必然的に夜間工事となります。新築工事現場のテナントとして工事に入る場合も、ビル本体の工事が同時に行われている場合もあり、この場合は本体工事の業者が優先される傾向が強いです。
工事手配では各施工業者へ工事の発注を行います。工事手配で重要なのは、どのような環境で、期間はどの程度で、ボリュームはどのくらいあるのか、などを明確にして伝える必要があります。場合によっては、工事専用に図面を書き起こして、施工業者へ渡す必要が出てきます。また、家具什器やガラス、金物部品も発注する際には製作図を描いてお互いがどのような物を製作物を製作するのかを明確にする必要があります。この時に納期もキチンと伝える必要があります。
工事手配が済み、工事が始まってからは現場での対応になります。工事現場では施工業者へ事前に知らせていた内容の確認を現場の状況を見ながら、詳細に打合せをして工事にかかります。施工管理者は実際に工事は行いませんが、何を、どこへ、どのように、どのくらいと明確に細部まで指示を出す必要があります。工事スケジュールに遅れを取らないように管理する必要もありますし、工事手配などを同時進行で行うこともあります。夜間工事ですと、昼に発注や手配をして、夜に現場へ行くという行動スケジュールになります。
工事が完了して、顧客へ引き渡しをして工事終了となります。工事終了後は、施工業者から請求書がきますので、発注金額との正誤確認などの事務的な仕事がありますが、大体はこの流れを繰り返すかたちで、仕事が行われています。
かなり体力勝負なところがあり、女性が活躍する業界というよりは男性が9割以上を占める業界であります。質問者様が男性か女性か分かりませんが、体力勝負であるということは覚悟しておいた方が宜しいかと思います。店舗内装の仕事は一見華やかそうに見える職業ですが、実際の業務を通して華やかなところはほとんどありません。