理学療法士になって、総合病院のリハビリステーションで働きたいという希望があります。
総合病院であれば様々な症状の患者様がいらっしゃるので、忙しく大変だとは思いますが、それだけ理学療法士としての資格を活かしてやりがいのある仕事ができるのではないかと思っています。
実際に総合病院の理学療法士として勤務されている方、日々どんな仕事に携わっていらっしゃるのか、詳しく教えていただけないでしょうか?
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総合病院の理学療法士の仕事内容を詳しく教えてほしい58view
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回答
1件の回答
総合病院勤務の理学療法士です。13年目になりました。私の体験をふまえて回答いたします。
理学療法士の主な仕事は怪我や障害を負った方のリハビリテーションを行う事です。代表的なのは、脳卒中による片麻痺患者、手足・背骨の骨折、パーキンソン病などの難病患者などの運動機能の回復・残存機能の活用になります。
総合病院の理学療法士の仕事は他にも、ガンなどの外科手術後のリハビリテーション、肺炎治療後の体力低下に伴うリハビリテーションなどがあります。
また、最近では高齢化社会に伴い、在宅で高齢者が元気に暮らしていくのをサポートする地域リハビリテーションを進めていくことも大事な役割になっています。
同じリハビリテーションの中でも、発症直後・手術直後に行う急性期、一定の治療・処置を終えてリハビリが本格的に始まる回復期、能力の回復が一定化した維持期に分けられ、それぞれの病期で行う事が変わってきます。
急性期では、患者の状態もまだ落ち着いていない中で行います。血圧や脈拍、呼吸などを観察しながら、手足の関節が固くならないように・床ずれができないように・筋力が著しく低下しないように・・・などに気をつけてリハビリを進めていきます。
状態がある程度落ち着き、医師の処置などが終わるとリハビリを中心に進めていく回復期リハビリテーションを行うようになります。
そこでは、積極的にベッドから離れる時間を多くしていきながら、機能の回復を図っていきます。また、患者の予後を見据えてその後の退院先や生活方法などについて考えていく事になります。場合によっては、退院先の家に行って必要に応じて手すりを付けたり、福祉用具の導入などの検討を進めていきます。
維持期でのリハビリテーションは、患者の状態によって行う場所や方法が大きく変わってきます。
患者が外出出来る能力を持っている場合は外来リハビリや通所でのリハビリテーションを行い、更なる能力の向上や生活範囲の拡大を目指します。
外出する事が出来ない場合は患者宅に理学療法士が出向き、訪問リハビリを行います。
訪問リハビリテーションでは、実際の生活の場面で日常生活の動作の指導・状態の低下を防ぐリハビリテーションを行い、その方がその後の人生をどのように過ごすのかをサポートしていく事になります。
全ての仕事を通して、理学療法士は患者はもちろん、家族などその周りの方々との関係性が非常に大事になります。こちらがどれだけ効果的なリハビリ技術や方法を提供しようとしても、その方に良くなろうという自主的な思いが伴わないと、本当の意味でのリハビリは成立しません。また、患者にそのような思いになってもらえるように支援するのも我々理学療法士の大事な仕事になります。