私立大学の就職課の一般事務の求人がありました。
大学職員の事務の仕事、中でも就職課の仕事とはどんな内容ですか?
転職を考えているので詳しく教えてください。
質問
私立大学の事務(就職課)の仕事内容を教えて欲しいです。469view
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回答
1件の回答
私立大学で事務をしていたことがあります。
大学内の仕事なので、先進的ではなく手作業による業務が大半を占めます。
まず、課長以下、男性社員全員分のお茶出しから業務スタートです。一般事務職の女性社員が交代でお茶をだします。
繁忙期など、まれに派遣社員の方が業務に入られる時は、派遣社員の方にお茶出しは引き継がれます。
お茶出しの後は、大手新聞、業界新聞など七社分の内容をチェックし、就職に関する記事や、企業の合併・統合・倒産記事、公務員情報などの記事をスクラップし、一枚から三枚の用紙に張り付けコピーし、上司の方たちへ回覧として回します。
私の所属していた就職課は本部にあり、主に企業向けの課であったため、学生が来ることはありません。
主な仕事は、企業の方が来客として来られた時のお茶出し、お持ちいただいた企業紹介パンフレットや、送付されてくる会社紹介パンフレットを各学部へと送付するための仕分け作業、毎年行われる合同企業説明会、合同企業セミナーなどの企画準備、お礼状の制作・発送などがあります。
企業紹介パンフレットは、各学部に送付するため、一社様より9冊頂くようお願いしており、繁忙期の頃になると全国の企業から会社概要、アピール用パンフレットが続々届くので、奥の作業室がパンフレットの山で大変なことになります。
その全てのパンフレットの中身を確認し、登録してある企業コードを調べ、全てのパンフレットに記入し、各学部へ配布するため仕分け作業をします。
登録されていない企業があると、別で登録作業を行います。すべての会社を登録するわけではなく、念のため、HPや会社の規模や就業人数、実績など確認し、登録することになります。その時、課長補佐などにも確認をとる場合もあります。
パンフレットの仕分け作業の後は、そのパンフレットを各学部に送付するため、一定の量がたまってくると段ボールに入れ、一日一回周って来られる各学部の集配さんに引き渡し、大学内にある就職課へとパンフレットが届き、学生の手に届くという仕組みになっています。
ただ、本部の就職課から各学部への就職課にパンフレットを引き渡した後の事は、どう扱われているのか不明のため、確実に学生の目に触れているのかというと、疑問が残るところです。
毎年毎年大量のパンフレットが届くため、各学部の就職課がキチンと整理・処理をしているのかは、各学部の就職課のカラーによって変わるかもしれません。
本部の就職課としての一大イベントは、やはり国際フォーラムで行う合同企業説明会となります。
そこに向けて、学生へのアピール、説明会に参加していただく企業の選別、招待企画など、様々な業務が重なります。
就職課としましては、大手一流企業、ビックバンク系、話題の企業など参加して頂きたいと考え、中小企業などはより良い人材を早くに確保したいという思いで、本部まで足を運び、ご挨拶を頂くこともあります。
その時にお持ちいただく手土産やクオカードなどは、その時の課長によりますが、社員に分けていただいたりする事もありました。
紙会社の企業からは毎年大量の箱ティッシュを本部まで送って頂いていましたので、なくなると自宅まで持って帰る事ができたりと、ちょこちょこですが、美味しい思いもできたりします。
合同企業説明会の当日は、企業側の受付業務を行います。
この時、就職氷河期からの流れなのか、ご案内状と共にクオカードを差し上げています。
やはりその時その時の経済の浮き沈みによって、企業側からの手厚い手土産やクオカード、商品券などの頂き物が多い時と、こちら側からクオカードなどを送り、是非参加してくださいとお願いして回らなければならない時など、様々です。
その方法はメールやお手紙などの場合もあれば、人事課などにお勤めの大学OBの方に直接お願いに上がることもあります。
課長職は一年から三年と就任期間はそれほど長くなく、学部内選挙、派閥の動向、実績等によって人事はころころと変わります。実はその時の課長の顔の広さや、人望、手腕などで参加して頂ける企業のクオリティなど、多少違いがあると言われていたり、いなかったり…。
出世欲の強い男性社員は、派閥や選挙など、仕事以外にも気苦労が絶えないようでしたが、一般事務の女性社員は、ころころ変わる課長との関係を、臨機応変に対応していくことができれば、業務としてはそれほど難しいことをしているわけではないので、長く続けられる仕事です。