特許事務所の中でも、外国特許事務所の事務員募集を見つけて、応募するか迷っています。
特許事務の仕事をしていた経験はありますが、外国特許事務は初めてです。
外国特許事務は、どんな業務を行いますか?また、語学力は必要でしょうか?教えてください。
質問
外国特許事務の仕事内容について。語学力は必要?51view
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回答
1件の回答
特許事務所での外国特許事務は、1にも2にも期限管理が重要です。
というのは、時間とお金をかけて特許を取得しても、必要な期限までに必要な費用を払わなくては失効してしまい、何億という損害を出しかねません。
また、特許を取るまでの出願について、技術的なことは技術担当者や弁理士が行いますが、出願の際にも文字一つ間違えてはいけないので、本当に緊張します。
そういったことは国内特許事務も同じですが、それ以上に外国特許事務が大変なのは、外国特許出願の相手国によって特許制度が違いますし、法律や制度もどんどん変わっていくので、以前と同じ処理では今はダメ、ということもあります。
法律や制度の変更にも敏感でなくてはなりません。
当然、英語でのやりとりになるのですが、英語圏ではないトルコやインドなどの事務所とやりとりするときには相手国の英語も怪しかったりしますし、以外と間違いも多いので、相手が本当に言いたいことは何かとか、おそらく相手がどこで間違えている、ということを見極める目も重要です。
また、特許を取得してからの費用(年金)について、早めにクライアントに連絡していても、なかなか相手から連絡がこなかったりするのも気をもみます。
通常の出願や特許維持管理だけではなく、意外なところで手間がかかるのが、クライアントさんの引っ越しや代表の交代に関する変更手続きです。
大きなクライアントさんだと扱っている件数も多いのですが、すべてについて変更手続きをするのでかなり煩雑にもなります。
事務所とクライアントさんとの関係にもよるのですが、いきなり急に出願したいといってこられるクライアントさんもいらっしゃいます。
情報が公開される前に特許日を抑える、などというやむをえない事情があるので仕方がないのですが、事務所がお客様の要望をすべて飲む場合は、事務担当はおちおちプライベートの予定は入れられません。
また、技術担当者や弁理士さんの文書の翻訳をする場合もあるのですが、特許の明細書などの書類の英語はかなり独特な書き方をするので、英語に堪能な方でも、初めて目にしたら戸惑うと思います。必ずしも技術担当者や弁理士さんが英語が堪能なわけではないので、彼らの英語の添削をする場合もあります。
海外からのお客様が見えたときには外国事務担当が通訳に入る場合もあります。
日本で聞いてもわからないような内容に英語で取り組むのでかなり難易度は高いのですが、勉強するのが好きな方や、期限管理が嫌いでない方なら、向いているかもしれません。
また、特許事務所の数が多く、事務担当の求人は常にあるので、一生続ける仕事としては、仕事に困ることはないと思います。