マンション管理会社のフロント業務へ転職する場合、持っていた方が良い資格はありますか?
事前に取得できるものであれば挑戦したいので、教えてください。
質問
マンション管理会社のフロント業務に必要な資格は?115view
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回答
1件の回答
分譲マンションには、住民で構成する管理組合があり、管理組合でマンションの維持管理に関するあらゆる事案を行いますが、マンション管理組合の構成員は一般素人なので、専門的知識がありません。そこで、ほとんどの管理組合はマンション管理会社と契約して、管理組合の運営をサポートしてもらいます。
マンションフロントとは、マンション管理会社で実際に管理組合のサポートをする業務を行なっている人のことを言います。
マンション管理会社に就職し、マンションフロント業務に就くと、どこの企業でも管理業務主任者という資格を取らなければいけません。
その理由は、
『マンション管理会社は、事務所ごとに、委託を受ける30管理組合に1人以上の管理業務主任者を置かなければいけない』
と、法律で決まっているからです。
さらに、下記の3点は管理業務主任者の独占業務になっています。
①委託契約に関する重要事項の説明と重要事項説明書への記名押印
②管理委託契約書への記名押印
③管理事務の報告
独占業務とは、その資格を持っていなければ法律上、その業務を行なう事が出来ない業務です。
つまり、マンション管理会社でマンションフロント業務を行なうには、管理業務主任者を持っていないと仕事にならないということです。
管理業務主任者の合格率は20%前後で、難易度的に宅建士と同程度です。
この管理業務主任者は合格率20%だから、それ程難しくないと思っていると痛い目に合います。勉強すれば分かりますが、かなり難しく覚える事が多いです。
管理業務主任者の試験に合格出来ないので、退職してしまう人もかなりいます。
そのため、中途採用では、管理業務主任者の資格を持っている人を優先的に採用している様です。
マンション管理会社でフロント業務を数年行うと、会社からマンション管理士の資格と取るように言われます。
マンション管理士は、管理業務主任者と違い、独占業務はありませんが、合格率が7~8%しか無く、かなり希少価値があり、会社としてマンション管理士を持っている社員が何人いるというのは、マンション管理会社にとっての外部へのアピールポイントになります。
そのため、会社は資格手当てを出して、社員にマンション管理士と取る様に指示するのですが、この試験はかなり難易度が高いです。
しかし取る事が出来ると、会社での地位が向上し将来独立開業も夢ではありません。
マンションフロントの主な業務は、管理組合のサポートとそこで働く管理人の指導教育ですが、かなりストレスが多い仕事です。
分譲マンションの住民は無理難題を言ってくることが多く、管理人は年寄りが多く指導するのが大変です。
そのような仕事終わりや休日に資格の勉強をするのは、想像以上に大変でストレスが溜まります。
私は、平日は通勤電車内や昼休憩時・帰宅後、休日は朝から夕方まで図書館に行って勉強しました。
家族サービスが出来ずに妻と喧嘩になることも・・・。
苦労の甲斐あって、管理業務主任者とマンション管理士の資格を取り、将来的には独立開業を目指して、日々業務を頑張っています。
マンションフロント業務に転職したい方の参考になればと思います。