工業系ゴム製品を扱うメーカーの営業職へ転職を考えています。ゴム製品を扱う会社は安定しているので転職したいと思ったのですが、その他にこの業界の営業にはどんなメリット、デメリットがありますか?
質問
ゴム製品を扱うメーカーの営業のメリット、デメリットは?86view
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回答
1件の回答
工業系のゴム製品の営業として働くメリットとデメリットをそれぞれ3つずつまとめます。
メリットは1,好不調の波が少ない、2,基本的に訪問営業なので人脈のパイプがつくれる、3,技術営業なので代替されにくい
1,についてですが工業製品の営業というのは物を造っている工場で使われている機械の補修部品としての販売がメインになっています。なので多少不景気になっても工場の生産自体は大きく減りませんし、工場が1つなくなるといったことは滅多に起こりません。営業として販売ルートが比較的安定しているので働きやすいです。
2,工業製品の営業は工場で働く工場長や資材担当者あるいは商社の営業とコンタクトを取りますが、会って打ち合わせや接待をします。デジタル化が進んでいる中でまだまだアナログな業界なのです。発注先はメリットはともかく担当者とのパイプによって決められていることが多い業界です。
3,工業製品の営業と聞いてピンとくる人が少ないように、専門的な知識と経験が必要になります。人材の代わりがききにくい業務です。
まとめるとまだまだアナログな業務が多い、昔ながらの法人営業といった雰囲気です。訪問回数が営業成績に繋がると上司からは言われますし、実際そういった取引先も多いです。専門知識が必要な技術営業なので代替がきかないため、会社にいないと困る人材になることも比較的容易です。
逆にデメリットですが1,業界自体は尻すぼみ、2,デジタルツールに対する理解が浅い世代が多い、3,専門知識なので仕事を覚えるまで大変
1,ですが実際はゴムの工業製品は少なくなっています。少しずつ変化していっている、が正確ですがAI化が進んでいる現代では使われる機械もまた変わりつつあります。例えば電気自動車が世界のメインになれば使われなくなるゴム製品は山ほどあります。副資材的な扱いなので、そういった他業界の変化に引っ張られるといったデメリットもあります。
2,はゴム業界を盛り上げてきた世代はいわゆる団塊の世代です。なので未だにメールが使えない、3Dプリンターを知らないなどデジタルなことに非常に弱いです。結果若い世代が得意とするような新しい分野はゴム業界での権限をもった役員、社長には響きにくいのです。
3,ゴム業界の営業は多くの専門知識を必要とする仕事です。ゴム自体の知識はもちろん、他業界で使われることの多い製品であれば他業界のことも勉強していく必要があります。新しい製品は多くの新しい知識が必要になるので、ゴムだけを勉強していても役に立ちません。社内の製品だけ覚えればいい営業よりもその点での苦労は多いです。
まとめると、業界の動き・変化についていく動きに乏しいので(人材的にも商材の特徴としても)気付いたら業界全体が縮小していたなんてことが懸念されます。デジタル化が進むこれからの時代ではどう変化するかわからないので、ゴム業界は安定しているといったこれまでの理解は変えていく必要があるかもしれません。