医療系システムエンジニアに転職します。この仕事のあるある話を教えて下さい。
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医療系システムエンジニアのあるある話を教えて下さい。27view
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回答
1件の回答
中規模の病院施設向けのシステム開発会社でシステムエンジニアをしております。
現在はシステム開発も多岐の業種に渡り存在しますが、「医療」にのみ特化した会社です。
業界的なあるある話としては、過酷となるプロジェクト、いわゆる「デスマーチ」となってしまう案件が多々存在することかと思います。
このようなことが起きる原因としては、
①医療機関と開発会社間の齟齬
②社内の営業と技術者の間の齟齬
の2つがあります。
まず、「①医療機関と開発会社間の齟齬」です。
営業は他社競合が多く存在する中から自社を選んでもらうために必死に製品をアピールするのですが、もちろん嘘はつけません。
できること・できないことはデモの際にはっきり伝えています。
しかし、「システムの将来性」という部分になると、やはりオーバートークになりがちです。
・このシステムは数年後こういう風に機能追加したい。
・あの部門システムと連携すれば、こういうことができるかも。
というよう夢物語なセリフを病院側はしっかり覚えています。
営業としては将来の展望を語ったに過ぎないのですが、病院側では「いつか無償でやってくれるもの」として決定事項となります。
導入後数年経ってから、「そういえば、あの話はどうなったの?」などと病院側から聞かれ、対応せざるを得ない状況になるところをいくつも見てきました。
営業の技量にもよりますが、この場合の費用はあまりもらえません。
次に「②社内の営業と技術者の間の齟齬」が、こちらが原因の8割です。
営業は当然ながら技術者ではないので、開発のことを何も知りません。しかし、病院側と表立って会話するのは営業です。
病院担当者から「この機能、こういう風に変えてよ」と言われ、営業は「これぐらい簡単だろう」と安請け合いしたものが実は技術的にはものすごく大変であることがザラです。
技術者は営業の大変さを理解していないため、しばしば本気の衝突をすることになります。
ただでさえ医療システムはサーバ機やネットワーク等のトラブルも多い中、技術者は案件獲得時に広げた風呂敷を畳むため安い費用でシステムの機能追加を行い、営業の安請け合いした仕事をスポットで対応するのです。
営業は、利益の減っている現状をなんとかしようと、風呂敷を広げながら次の案件を獲得します。
そして、病院側は新たな機能追加を安い費用で営業に要望します。
ギリギリのスケジュールはどんどん圧迫され、徹夜になります。
こうやって「デスマーチ」が生まれていきます。
・・・と、まあ、ブラックな一面ばかりを記載しましたが、医療システムは一種の「社会貢献」でもあるとも考えています。
病院スタッフからの「このシステムを導入して助けられる患者が増えた」といった言葉は何ものにも変えることはできないもので、結局この仕事を約10年続けています。
以上が、私の経験した医療系システム開発会社のあるある話となります。