アニメーション制作会社の制作デスクとなり、自分が携わったアニメーションを世に出すのが夢です。
憧れの制作デスクの仕事ですが、どんなメリット、デメリットがあるのでしょうか?
質問
アニメーション制作会社の制作デスクのメリット、デメリットとは?164view
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回答
1件の回答
アニメーション制作会社というのは、その名の通りアニメーション映画やTVアニメを制作することが仕事です。
その中で私は現場を監督する「制作デスク」という仕事をしています。
絵コンテを原画さんに割り振りをし、その原画さんを集めるために制作進行へ仕事を振る。
仕上げや背景、3Dや演出の作業工程をスケジューリングし、各所へ連絡する。
私の仕事は大まかにまとめると以上のような、連絡業務が主です。
華やかで注目を集めるアニメーション。
その一部分でも自分が携われている。エンドクレジットに自分の名前が記載されている。
こいうったやりがいや誇りというのはこの業界独特だと思います。
確かに、著名な監督や声優さんと仕事をするというのはいい意味で非常に緊張感があって、私自身もやりがいに感じています。自分の手で苦労し、制作した作品がテレビなどで取り上げられ大きくヒットすると何者に変えられぬ喜びと、功績を手に入れることができます。
また、作品を多く作っていくうちに縦や横に繋がりができより大きな作品の仕事を振っていただくことも出来ます。
他の業界に比べて、やりがいを目で見て実際に感じ取れることが一番のメリットだと私は感じています。
しかし、わたしたちの業界は最近ではよくネットやニュースで取り上げられることも増えましたが、労働拘束時間が他の業界に比べ圧倒的に長く、仕事単価も非常に安い。いわゆるブラックな業界でもあります。
私たち制作の仕事に就いている方は、昼過ぎに出社し深夜日付が変わってから退社します。
しかしアップ日が近づくと1週間の泊まり込みや、3日合計の睡眠時間が3時間など、通常では考えられないような日程で仕事をこなしています。
特に、原画さんともなると絵を描く毎の歩合制の給料となってしまい給与を増やすにはもっと仕事をしないといけないといった、負の連鎖になってしまっています。
改善するには、回ってくる資金が少なすぎる。
負担を軽くするには技術が追いついていない。
アニメーション業界で働くデメリットとしては、誰一人手を抜くことが出来ず新人でさえも仕事でミスをすると大きな負債になってしまうところです。
そんなメリットデメリットを鑑みながらも、多くの方がアニメーション制作という仕事に就いています。さながら高校、大学の学祭でなにか皆で演し物を作っている、そういった感覚に非常に似ていると思います。
私はその、ドキドキや苦労でさえ完成したときの喜びの対価として払っているのだと思います。