臨床心理士です。精神科クリニックへ転職した場合、臨床心理士としてどんな仕事に携わることになるのでしょうか。クリニックなので、より患者様と近いところで仕事ができるのではないかと思っていますが、いかがですか?また、事務などその他の仕事を任されることもあるのでしょうか?
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精神科クリニックにおける臨床心理士の仕事内容はカウンセリングと心理検査の実施になります。
カウンセリングは患者さん自身が希望される場合と医師が必要と判断してオーダーする場合があります。カウンセリングでは、初めの数回をアセスメントにあて、クライエントの主訴を聞いたり、生育歴、病歴、家族構成などを聞き、今後のカウンセリングをどう進めていくか話し合っていきます。
クライエントは、クリニックの場所にもよりますが、私が働いているところはオフィス街にあるため働く世代の人がほとんどで、相談内容は職場のことや家族のことを話す人が多いです。クライエントの中にはカウンセリングを受けることでセラピストが主訴を解決してくれると考えている人も多くいますが、臨床心理士は解決はできません。あくまでクライエントが向き合っている問題について一緒に向き合い、今後クライエント自身が折り合いをつけられるように手助けをするのが大事になります。面接を重ねていくと、クライエントが抱えている問題がクライエント自身の性格傾向や生活リズムが関係していることが見えてきたりします。そうして分かってきたことを材料に、今後どう向き合っていくかを相談したりしまう。また、中には抱えている悩み事を人に話す機会がない、相談相手がいない、人に話せる内容ではないということで自分の中だけで抱え込んでしまっていることで辛くなっている人もたくさんいます。診察に来ていても医師はそれほど話を聞くことに時間がかけられないため、薬の処方などで終わってしまうことも多いのです。そんな中でじっくり話を聞いてもらう時間を持つということだけでも、少し気持ちが軽くなることもあるようです。
心理士のもう1つの仕事は心理検査を実施することです。これは医師のオーダーで実施する場合が多いですが、カウンセリングの中でクライエントの理解に必要な材料として心理士の判断で実施する場合もあります。検査の内容は、知能検査や性格検査をとることがほとんどです。検査では、緊張されている人も多いので実施前に話を聞いたり、検査を通してその人がどういうことを知りたいかなどを聞いていきます。
実施後はその結果についての所見を作成します。所見は医師に渡すものとクライエントに渡すものの2つを作成します。医師に渡すものは結果内容と今後の治療にどう活かせるかについてなど、できるだけ的確に伝えられるようにします。一方、クライエントに渡す方は言い回しに気を遣うことが重要です。検査のほとんどは被検者にとって良くないこと(被検者の問題点など)が見えてくることがほとんどです。そうした内容をただ書き連ねたものを読むことはクライエントにとっては辛いものです。そうした結果を今後有効的に利用できるように伝えていくことが大切になります。
私のクリニックではカウンセリングや心理検査以外の時間は受付業務を行っています。