世の中には、数多くの会計ソフトが存在します。会計事務所でなければ使えないような専門的なソフトもあれば、家電量販店で手軽に誰でも手に入る会計ソフトもあります。もちろん、すべてのソフトについて知識があることに越したことはないのでしょうが、実務経験を積む中で、すべての会計ソフトを経験するというのは物理的に難しいと感じています。
そこで経験者の方にお聞きしたいのが、もし今後転職や税理士として独立をしようと考えているのであれば、やはり数種類の会計ソフトを知っておくほうが有利なのでしょうか。
質問
会計ソフトは数種類知っておくほうが有利?1種類だけで十分?75view
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3件の回答
会計ソフトの操作方法よりも、簿記の知識など基本の方が大切です。
会計ソフトにこだわっていても仕方がありません。法人であれば決算申告があり、申告期限が設けられています。個人であっても確定申告がありこちらも期限が設定されています。この期限内に申告する事がまずは第一条件です。
会計ソフトで管理をしてそのまま決算書を組むようなシステムであったとしても、最終は自分の目でチェックすることになります。このチェックをしなければ、システムにエラーがあっても気づきませんしそのまま申告してしまうといったお粗末な結果になります。会計ソフトにこだわるよりも、基本的な簿記の知識や法人税や所得税、消費税の知識をマスターしておく方が実務においては重要なのです。
企業が法人決算を行うためにまず行うのは、帳簿の作成です。この帳簿の作成に必要なものは、簿記の知識を有している人からのアドバイスです。その点からもどのような会計ソフトが使用できるか、という点が重要なのではなく、基本的に必要な簿記の知識や決算の際に必要な税法の知識の方が重要なのです。
金融機関が融資をする際に、信憑性が高いといわれているソフトだけで十分対応できますよ。
実際に、自分が担当している関与先が融資を受けたいといった場合、特にそれまで取引実績がないような場合であれば、簡単に訂正が出来ないようなシステムを利用している方が、信用を得やすいという事は言うまでもありません。過去に戻って修正することや、日付を先に進ませて会計の入力を行うことが出来るようなソフトを使用しているよりも、真実性や明瞭性を押し出せているような会計ソフトの方が、決算書に対する信用度が高くなります。そのような観点から判断して、金融機関からの信用度の高い会計ソフト1種類を使いこなせる方が重要ではないでしょうか。
会計事務所で使用している、会計事務所専用の市販されていない会計ソフトは、非常に優れた機能を備えており、その一つを完璧に使用できることの方が、その会計事務所で立派に仕事をこなすには必要になるのです。
将来独立を目指すのであれば、自分が一番使いやすい会計ソフトを知っておくという観点から、独立前に多くの会計ソフトになれ親しんでおく、という事をお勧めします。
独立してから複数の会計ソフトを経験するには、コスト面から判断しても非経済的です。それであれば、そもそも3種類程の会計ソフトを併用しているような会計事務所へ就職して、実務経験を積んでいく事が、効率の良い方法だといえます。
会計事務所には、市販されている会計ソフトを持ち込んで顧問契約をお願いするお客様もいます。その場合はそのソフトに対応できなければいけません。そうでなければせっかくの顧客を逃がすことになります。また、そういったクライアントの場合は、ソフトを持ち込むことで少しでも顧問料を安くしたいという思いもあります。幅広い顧客ニーズにこたえるためにも、数種類の会計ソフトに慣れておくことが望ましいといえます。