良い人材が欲しい会社と、派遣先を探している人材の橋渡しとなるコーディネーター職に興味を持ち、転職をしたいと思っています。コーディネーターとして働く方の仕事内容とはどんなものですか?また入社前の理想と現実のギャップを感じたエピソードがあれば教えて欲しいです。
質問
派遣会社のコーディネーターが感じた理想と現実のギャップ163view
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回答
1件の回答
派遣会社の人材コーディネーターは、登録している派遣スタッフに、派遣スタッフを必要としている現場を紹介することが主な仕事です。他にも、派遣会社に登録に来る方への登録説明会やキャリアカウンセリング、新規登録スタッフの個人情報をシステムに登録したり、現場で働いている派遣スタッフと派遣先指揮命令者との面談など、こまごまとした仕事が多いのが特徴です。
私はアパレルの接客業から転職し、人材コーディネーターという仕事を志望しました。「やりたい仕事や携わりたい業界などで働ける」という派遣社員ならではの強みを最大限に活かして、登録された派遣社員の方に楽しく働いてもらえるようなサポートがしたい!という理想を持っていました。正規採用では狭き門でも、派遣でならすんなり入れるというのも、派遣社員の特権だと信じていました。きっと派遣社員として働いているスタッフたちは、やりがいを持って、キラキラしながら仕事ができるんだ、そんな人たちの人生に自分も関われるんだ!と期待に満ちて入社しました。
実際に入社して働いてみると、派遣先の現場は工場系や軽作業系の日雇いの現場が中心で、派遣スタッフは40~50代の独身男性が多く、なんだか疲れ切っている雰囲気の派遣スタッフたちばかり…。日雇いの仕事は、時給900円前後・交通費支給なしというところがほとんどです。もちろん、派遣スタッフは雇用保険や健康保険、厚生年金といった社保は加入できません。そんなブラックな派遣会社で日雇い派遣で、少ない時給で働いて食いつなぐスタッフが多かったのです。
何故成人男性が日雇い派遣で食いつないでいるのかは、実際に派遣スタッフに会ってみるとわかりました。中卒・高卒、正規雇用の経験がなくフリーター歴10年以上だったり、思い出せないほど多くの転職を繰り返した人たち。仕事を選ぶなんて言っていられない、明日の食べ物ですら困るような生活をしている人たちが多く、社会になじめなかった人たちの掃きだめのような印象を強く抱きました。
そもそも、紹介できる現場自体が誰にでもできるような簡単な仕事なので、やりがいやこだわりを持っている人でなくても良かったのです。
キャリア選択をサポートする人材コーディネーターというよりも、明日入れる現場を紹介する係でした。
きっと、人材コーディネーターでも私の描いた理想の通りに働けている人もいると思います。ただ、人材コーディネーターの仕事と言っても、どんな現場を持っている会社かによって天と地ほど差があります。
私が入社してしまった派遣会社は、日雇い派遣中心のブルーカラー系の会社でした。もし人材コーディネーターの仕事をするのであれば、日雇いの現場メインの派遣会社ではなく、長期の現場を紹介する会社を選ぶことをお勧めします。