学習塾講師になると、どんな事に理想と現実のギャップを感じますか?転職を考えているので、教えて頂きたいです。
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学習塾塾講師が理想と現実の差を感じる事は?166view
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1件の回答
大学卒業と同時に就職した先は関西大手学習塾でした。
なぜ学習塾を選んだかというと、元々人に教えることが好きだったからです。
実際、大学在学中にも個人経営の塾でアルバイトをしていました。
大手の塾に入って、人気講師としてたくさんの生徒を指導し、成績をアップさせてあげる。
受験に合格した生徒たちから「ありがとう先生」と感謝の言葉を貰う。
就職する直前の私はそんな理想を描いていました。
「こんなはずじゃなかった」
就職して半年もすると理想と現実のギャップに気づき始めてしまいました。
上司達が求めてくるのは分かりやすい授業でも生徒の成績アップでもなく、新規に入塾する生徒でした。
塾業界にいた人なら分かるかと思いますが、正直言って生徒の成績を本気で上げようとしたらとてつもない労力がかかってしまいます。
ひとりひとりの生徒の現在の理解度や地頭の良さなどを考慮してマンツーマンで指導していかなければなりません。
ところが、一方で塾というのは商売でボランティアではありません。
生徒1人が塾に収める月謝は、せいぜい月数万円。
1人の講師が本気で生徒を指導できるのはせいぜい5~6人が限界です。
5~6人の生徒に全力で指導しても塾が利益を出せないどころか、人件費や家賃を考えれば赤字になってしまいます。
ですから、塾業界としては大きい教室に大量の生徒を座らせて一斉授業して儲けようとしているのです。
100人入る教室で授業すれば、毎月の月謝の総額は数万円×100人で数百万円になります。
そこから塾講師に給料を払って、家賃を引いて、残りが経営者の利益となるわけです。
塾講師の経験上言えることなのですが、はっきり言って成績が伸びる生徒はほおっておいても伸びるものなのです。
逆に成績が伸びない人に中途半端に指導してもほぼ意味がありません。
つまり、生徒を次々と入塾させて一斉授業を行い、勝手に成績が伸びた生徒を例に「ほら私達の塾の指導がいいからですよ?」と親御さんに説明する。
成績が伸びない生徒の親が文句を言ってきたとしても、自分たちの指導が悪いとは絶対認めず、◯◯さんはしっかり成績が伸びているのにお宅のお子さんは伸びていない。
これは家でしっかり勉強していないからではないですか?と相手のせいにする。
これが塾業界の真実なのです。
講師たちは公には言いませんが、実際はこういうことなのです。
もちろん食っていくためには仕方がないことなのですが、耐えられなくなった私は去年塾講師をやめて転職することにしました。
以上が私が体験した関西大手学習塾の講師が直面した理想と現実のギャップです。私の体験上の意見なので、参考までにお読みいただければと思います。