銀行融資業務の仕事にはどんな人物が向いていますか?必要な資格や知識はありますか?また、銀行員全体での質問になりますが、離職率は高い職業なのでしょうか?
質問
銀行融資業務はどんな人物に向いている?離職率は?219view
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金融業界の離職率は、高いと思いますか?イメージとしては金融業界は厳しくて、離職率が高い、と思って方がいるかもしれませんが、平成26年11月に厚生労働省が発表した新卒3年度の離職率は第13位、約20%と業界別に見ると特別に高い業界ではないと言えます。
金融業界に勤務して18年になる私が金融業界の離職率について、考えてみたいと思います。その前に、金融業界(ここでは主に銀行)で求められる点について説明をしておきます。
金融業界の中でも特にお金を貸す、つまり融資することで大事なことは、主に3つあります。
1つ目は正しくお客様に説明することです。お客様と例えば融資の条件を確認して認識に齟齬がないようにすることです。具体的には融資の金額、融資の金利、融資金の月々の返済金額、融資金の返済期間について、事前にしっかりと確認することです。要はち密にきっちりとした意思疎通を図ることが求められます。
2つ目は、コミュニケーション能力です。お客様は金融知識に不慣れな人も多いため、お金を借りに来るときはとても緊張しています。ただでさえ、金融業界ではお堅いイメージがあり、人によっては冷たく感じることもあります。そこで、無表情で淡々と話しをすると、淡白で冷たい印象を与え、お客様を獲得することはできません。単にお客様の質問にこたえるだけではなく、天気の話、話題の話などを冒頭にして、リラックスしてもらうことがとても重要になります。金融業界もサービス業であることを強く意識しておくことが必要です。
3つ目は業務知識です。特に決算書を読み込むには簿記の知識が最低でも3級レベルは必要になりますし、ビジネス法務検定3級レベル、できれば宅建士レベルの知識が必要となります。別に資格を取る必要はありませんが、特に簿記の3級レベルに達していないと商売をしているお客様の決算書を見て、融資の可否、お客様への業務改善の提案を行うことが難しくなります。一時的には金融に不慣れなお客様を乗り越えられても、長く金融業界で勤務するには、専門知識は必要です。お客様の信頼を勝ち取るためには、金融業界に限らず専門知識どの業界でも不可欠ですね。
実際に金融業界で働くうえでは、上記の3つの大事なことがありますが、金融業界(特に銀行系)では、根がまじめで勉強熱心な人が多いので、1つ目のお客様に正確に説明すること、3つ目の業務知識についてはほとんどの人が入社1年。早い人であれば、6か月で必要なレベルにまで達します。ただ、まじめな人がおおいためか、コミュニケーション能力に苦戦する人が多くいます。コミュニケーションの苦手な人は、お客様も敬遠する傾向にあり、実績もあがりません。美容室でもコミュニケーションのスムーズな人のほうがカットしてもらっている間もたのしいですよね。そんなイメージと同じです。
金融業界に興味のある方は、コミュニケーション能力も強く意識しておくと長く勤めることができ、楽しく働けると思います。