化学分析会社で分析部門のスタッフとして働くことを望んでいます。大学時代も化学分析に勤しんできたため、仕事に馴染やすい事やコツコツと物事をとやり遂げることが性に合っていると思うからです。
しかし、正社員として採用されると、分析だけをする、というわけにはいかないのでしょうか?分析部門スタッフの仕事内容や、入社前のイメージと現実のギャップを感じたエピソードを教えてください。
質問
化学分析会社の分析部門の仕事、想像と実際のギャップとは?221view
最新の専門家コラム
- 40代女性が転職で今後10年20年働ける職場を見つけるには?【リクルート出身者監修】
2022.05.16
- 転職市場で信仰残る「30歳限界説」は今どうなっているか?
2022.04.12
- 合格可能性を上げる「志望動機」の書き方3ステップ
2022.03.08
- 転職エージェントと2人3脚で転職を成功させる方法
2022.02.06
- 会社にバレずに転職活動を行うテクニック
2022.01.07
質問に回答するにはログインしてください。
回答
1件の回答
化学分析の業界で7年ほど働いています。
ごくおおまかな仕事の流れとしては①民間の企業からその会社所有工場近くの河川の水質や土壌の成分分析の依頼がくる②採取した水や土の分析をいろいろな手法・専用の機器を使って調べる③調べた結果が国や市町村の環境基準に合格しているか判断する、というものです。
分析と言ったらどういったイメージをお持ちでしょうか。ほとんどの場合、白衣を着て実験室にひとりないしは少人数でこもって黙々と、高校化学の延長のような実験を行っている、と言うイメージがあるのではないしょうか。
私も実際働くまではそれに近いイメージを持っていました。私は大学で生化学を専攻していました。そのため分析作業や専門的な分析機器の取り扱いにもある程度慣れ親しんでおり、結果が出るまで黙々と繰り返し行う分析の仕事も性に合っていると感じていました。逆にコミュニケーション能力はそれほど高くないし、少人数のチームならともかく大人数や毎回初対面の人と仕事するのは性質的にきついかなと思っていました。人の上に立って指示を出すと言うのも得意ではありませんでした。それらを踏まえた結果、今の環境分析の分析部門で働くことに決めました。
しかし実際正規社員として働いてみるとかなり理想と現実の間にギャップがありました。私は分析担当として採用されたはずでしたが、仕事では分析ばかりさせてもらえるなんてことはありませんでした。分析業界というのは派遣契約で働いている方がとても多いのです。現場の分析作業は派遣、パートの方が担当して正規雇用の人間はスケジュールやシフトの調整、他部門とのセッション、対外に向けた分析結果の発表・説明と言うのが主な仕事でした。考えてみればどこの業界であってもそんなものなのでしょうが、分析と言えば現場での実験をするものだと思っていた私にはかなりきついギャップでした。
それでも最初の一年、二年は現場仕事も多いのですが、勤続年数が上がるにつれて責任者・管理者側の業務が増えていきます。これもどの職種も似たり寄ったりだと思いますが…。
また、環境分析会社と言うとお堅いイメージを持つかも知れませんが、結局は民間企業でありお客様ありきなので、お客様との打ち合わせの際には営業的なトークも必要になってきます。納期の管理、派遣同士の関係を見た上でのシフトの調整、お客様との打ち合わせの毎日です。実験室にこもって分析に没頭出来るなんて夢のまた夢だと実感しています。