製造メーカーの機械設計エンジニアに転職を考えていますが、仕事をしてみるとわかる事、理想と現実のギャップを感じる事とは、どんな事がありますか?
質問
製造メーカーの機械設計エンジニアが実際に仕事をして感じたこと21view
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1件の回答
機械設計エンジニアは、製品の筐体や機構部品など、主に電気基板やソフトウェアを除く部品の設計や組立、評価を行います。
製品の仕様が決まると、それを設計仕様に掘り下げ、設計を進めていきます。設計した部品を様々な人にダメ出しをしてもらい、修正後試作品を製作して、性能評価を行います。
理想的には、常に設計とレビューで問題点を抽出し、試作を行えば、性能がでるという形が美しいのですが、現実はまったくそのようにいきません。例えば、設計で細かいところのチェックが抜けていて、部品同士が接触して動かなかったり、長い間同じ動きを繰り返す耐久試験を行うと、途中で止まってしまったり。1回の試作でうまくいくことはありませんでした。そんな中、急げ急げと上からはせかされ、問題が発生したらなぜ設計で気がつかなかったのだと責められることも多いです。また、それらの対策がうまくいって、新製品発表までこぎつけた時は、少し休養やご褒美が欲しいところですが、すぐに量産の準備手伝いをし、量産組立が始まると、これまで試作では分からなかった問題が発生し、その対策に追われる。ただ、ひたすら怒られる仕事になります。でも、怒られても、自分が設計した製品をお客さんが使ってくださって良いねと言っていただけた時は最高の気分になれます。
理想と現実のギャップという点では、もう一つあります。上司からの評価(ボーナス査定に影響する)です。
みんなが同じ製品を設計して性能やスケジュールに差がでれば、平等な評価ができますが、実際は各製品ごとに難易度も違うし、かける人数、スケジュールも違います。当然、技術力のある人は難しい製品に割り当てられ、技術力がない人が簡単な製品(マイナーチェンジなど)に割り当てられます。また、弊社の場合は、工場にも技術者がいってるのですが、工場は量産で問題が発生した時は、設計のせいだから技術者が対応すべきという人間もいます。そういう人間は、難しいことや問題点は人になげ、自分は自分のできることだけを目標にして遂行するので、達成率やスケジュール遵守率は高くなります。そうなると、評価が良い結果になります。技術力のある人は難しい開発を行うため、設計にも時間がかかるし、問題も多く発生し、スケジュールの遅延がどうしてもおきてしまいます。そのような工場の人間と同じように評価されると、工場の人間の方が給料が良くなってしまいます。がんばって技術力をあげればあげるほど損をする、それが大きな理想とのギャップです。