医療機器や福祉用具を取り扱う専門商社の営業へ転職をしたいと思います。専門的な商品を取り扱うために必要な資格はありますか?また、仕事内容についても教えていただけると仕事をイメージしやすいので助かります。よろしくお願いします。
質問
医療機器(福祉用具)専門商社営業の仕事、必要な資格とは?381view
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回答
1件の回答
医療機器の専門商社に勤めていました。
私が勤めた会社は大きく2つの部隊に別れており、ひとつは大学病院や急性期病院、街の開業医などのクリニックなどに医療機器や衛生材料を卸す部隊ともうひとつは高齢者施設(特別養護老人ホーム・グループホーム・サ高住など)に医療機器や衛生材料福祉用具を卸し、一般の方への福祉用具・ストーマ(人工膀胱・人工肛門)用品の販売です。また介護保険制度を利用した福祉用具の貸与や販売、住宅改修なども行っていました。私は後者の部隊で約5年勤務しました。
後者の部隊の仕事内容は、主に自分の担当するエリアにある病院のケースワーカー・高齢者施設(ルート営業で既に取引のある施設)・居宅介護支援事業所(ケアマネの所属する場所)からの依頼によって紹介された患者の方が必要としている物の販売・貸与です。
病院に入院中の方に高齢者の方向けのシューズをフィッティングすることから、NICUにいる赤ちゃんの使う吸引器や吸入器を販売することもあります。また、介護保険制度を使った住宅改修(手すりの取り付けや扉の変更、玄関をスロープに変更など)も行うため、仕事の種類は多様で、サービスを必要としている患者様の病気についてもある程度の理解を必要とされます。
福祉用具の貸与や販売を行う同業者がたくさんいる中で、医療機器も扱えるというのが勤めた会社の強みでした。なぜなら、現在病院は限られたベッド数を速い回転で回しどんどん診療報酬を稼ぎたいため急性期の患者の手術が終わり次第在宅で療養をするという考えのもと動いているため、医療依存度の高い方の対応もすぐに自宅へ帰そうとします。
介護保険を利用した福祉用具の貸与や販売においては、サービス全てをコーディネートするケアマネを始め訪問看護師の方、デイサービスなどの事業者の方との連携も必要となります。利用者の方の身体状況の変化に合わせ、マットレスをエアーのものへ変更したり、利用者や家族の方の体格や用途に合わせ車椅子の選定する力も必要となります。
実際にこの仕事をするためには、福祉用具専門相談員という資格が必要となります。
車椅子・介護用ベッド・歩行器をはじめとする福祉用具についての座学を受け、現在は理解度をチェックするテストを受け一定のラインを超えると資格を取ることができます。
一人の利用者の方が自宅や施設で自分らしく無理なく過ごすために必要なものを、福祉用具・医療機器の2本柱で提案を行い暮らしを支えるという意味ではやりがいはとてもある仕事ですが、病気や障がいへの理解や配慮、家族の方へ寄り添う心など必要とされることは多い仕事だと思います。