実務未経験の通関士ですが勤務先はどのような業種がありますか?666view

現在、専門商社で営業職として勤務しています。ノルマと接待に追われて家族との時間が全く取れない状態です。元々、貿易には興味があったので就職後に通関士の資格を取りました。その資格をもとに転職を考えています。

現役の通関士の方に質問です(転職経験の有無は問いません)。通関士として勤務する場合は、勤務先はどのような種類があるでしょうか?

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3件の回答

  1. rapoza 2018/03/01 14:01

    食品メーカーで通関士をやっています。わが社は自社で扱う商品の原材料の大部分を海外からの輸入に頼っています。日本でも原材料を調達することは、全く不可能ではありませんが、価格が高いこと。特に農産物は海外の大規模農場から直接調達した方が、コストパフォーマンス的にも圧倒的に優れています。そのためわが社でも商品の原材料となる農産物は海外の複数の契約農家から、仕入れることで安定的な供給を実現しています。当初は別の通関業者に一括して任せていましたが、海外の調達先が増えるに従って、各種の手続きが煩雑さを増したこともあり、10年前に自社で通関業の免許を取得して、自社通関を始めました。

    通関士の業界内での会合に出席をすることもあるのですが、やはり物流をメインに扱っている会社が多いような気がします。物流業者の場合は、国内配送網等が充実していることもあり、海外の調達先から、日本国内の消費者までの流通を一括して提供できるという強みがありますね。メーカーの場合は新商品の開発があった場合は別ですが、それ以外の時は、大体いつも同じようなものを輸入しているというケースがほとんどです。それに比べて、物流系の通関業者はその性質上、バラエティに富んだ商品を扱うことができるようで、仕事に変化があって楽しいということを聞いたことがあります。ただし、わが社のように同じようなものをずっと扱っていると専門知識は確実に深化されます。とくに、農産物は、輸入をするにあたって、税関のみならず、農林水産省や厚生労働省への申請も必要になりますので、積み重ねた経験と知識は決して無駄にはなりません。

    そういった観点からも御自分の興味ある分野の商品を扱っている業者を探すというのも一つのやり方ではないでしょうか?

  2. udoguti_xr 2018/02/25 13:49

    現役の通関士として、通関業者に勤務しているものです。
    質問者さんは、商社に勤務しているということは、お勤め先の商社が懇意にしている通関業者はありませんか?通関士の就職先の大部分はその通関業者になります。

    まず、最初に言っておきますが、通関士の資格を持っていれば、すぐに通関士として勤務出来るというものではないということです。もちろん、通関士として勤務するということは、通関士の資格を持っているということが必要不可欠ですが、それはあくまでもスタートラインにすぎません。通関士試験合格後に、勤務先の通関業者を通じて税関長の確認を得た者だけが通関士としての勤務を許されます。通関業者も、税関長から許可を得たうえで初めて通関業として開業をすることが許されます。まず、通関業者に就職をする、そのうえで所属する通関業者を通じて税関長の確認を経たうえで、晴れて通関士としてのスタートラインに立つことが出来ます。

    現在、通関業者として税関長の許可を得ている会社はやはり国際物流を手掛けている物流系の企業が多いです。国内の宅配業者も、経済のグローバル化に伴って、海外事業の比率を増やしていますので、傘下に通関専門の会社を抱えている、あるいは会社の中に通関部門を抱えているところも多いです。あくまでも通関士としての勤務にこだわるということであれば、物流系の企業をお勧めします。

    私の場合は、最初の就職は宅配会社でしたが、海外事業の拡大に伴い、国内の宅配専門の会社からグループ内の通関業者に転籍をしました。そこでしばらく営業を経験したのちに、通関部門に異動して、そこで通関士の資格をとりました。
    その他に通関士として勤務出来る会社としては、飲料や食品メーカー傘下の通関業者が挙げられます。飲料・食品メーカーは商品の原材料を海外から調達することが圧倒的に多いために、自前の通関業者を抱えていて、自社で扱う商品の原材料の輸入を一括して傘下の通関業者に任せているケースがほとんどです。

    おなじような理由で国内の小売業が、通関業を営むケースもあります。小売業も、海外の自社工場で作らせた商品を輸入したほうが、人件費などの面で、圧倒的にコストが安く済むので、自らが通関業の許可を取った上で、海外からの商品調達に役立てていると言ったケースが多いです。通関士の勤務先としては、やはり物流系の通関業者が圧倒的に多いですが、それだけにとらわれることなく、ひろく視野を持って対象となる企業を探すことをお勧めします。

  3. gaoonagamitu 2018/02/21 17:28

    <物流会社での採用が主>
    通関士の採用先で多いのがやはり、通関業者です。物流業者が部署として通関部門を抱えていたり、子会社としての通関業者を傘下に保持していることもあります。近年では物流のグローバル化によって大手運送会社などでも通関を専門に行う子会社を抱えているほどです。ただし“通関専門の子会社を設立する”あるいは“通関部門を設立すればいい”という訳ではなく、「通関業の許可」というものを税関長から受けて初めて通関業者として業務を出来るということになります。

    <商社・小売業でも資格を生かせます>
    その他採用先としては商社やメーカーがあげられます。これらの業種は必ずしも、傘下に通関を専門に行う部門を抱えているとは限りませんが、自前で商品を調達する、或いは自社の商品を外国の取引先に売る時に貿易の専門家である通関士の知識が重宝されるという理由が挙げられます。
    とくに商社の場合は、そのビジネス形態からも海外との取引は不可欠であり、自前で通関部門を保持していた方が意思疎通も迅速に行うことが出来、ビジネスチャンスを逃すリスクが少ないという理由により大手商社などでの通関部門を設けているところもあります。

    そのほかに、海外の商品を日本で扱う小売業でも近年は通関業の許可を自前で取得する業者がいたり、通関業の許可はとらないまでも通関士を在籍させることによって、自社での商品調達に役立てるケースも増えてきています。

    <IT業者でも活躍できます>
    ネットショッピングの爆発的な普及により、IT企業が自社の技術を駆使して海外との商取引を活発化させるなど、上記の範囲に収まらない業者の通関業への参入が増えつつあります。
    このように、グローバル化により国境の垣根が低くなっている現在、通関士の活躍できるフィールドもますます拡大しています。

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