実務未経験ですが、通関士として転職は出来ますか?887view

現在、ハウスメーカーで営業職として勤務しております。資格を生かして、通関士として働きたいと思っています。資格を持ってはいますが、通関士として働いたことはもちろんありません。
そこで質問です。通関士の仕事というものは、資格さえあればある程度できてしまうものでしょうか?試験で勉強した知識はどのくらい役立つものなのでしょうか。
それとも、実務経験がないと厳しいのでしょうか?
年収なども可能な範囲で教えていただけると助かります。よろしくお願い致します。

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回答

2件の回答

  1. tetigawara 2018/03/02 13:11

    ずっと、通関業務従業者をやっていて、去年念願だった通関士になりました。
    通関業務従業者という言葉をあまり聞いたことがないと思いますので説明しますね。

    通関業務従業者というのは、言ってしまえば「通関士の卵」です。税関で1週間の研修を受講した上で、所属の通関業者を通じて税関に氏名を登録された者のことを指します。税関からは「通関業務従業者証票」というものも交付されています。本来、税関における検査たちあいなどは、誰もがやっていいものではありません。現場で、確認されることはまずありませんが、少なくともこの「通関業務従業者」である必要があります。この従業者の方たちはもちろん通関士ではありません。従業者は通関士として勤務することはできませんが、通関士に準ずる身分の者と一般的には認識されています。この従業者の中にはときとしてそんじょそこらの通関士では太刀打ちできないほどの知識と経験を持っている人がいます。おそらく、通関試験の合格レベルに達しているのに、紙一重の差で通関士試験に合格できていない人たちであると思われます。実は、私もそうでした。そして通関士と従業者の間に存在するこの紙一重の差が、通関の現場において大きな意味を持っているのです。いくら実務経験が豊富で、難しい申告書類を作成することができても、“通関士として”申告することはできないのです。税関からも「通関士の方の記名捺印をお願いします」と言われることも当たり前のようにあります。
    でも、雇う側の通関業者からすれば便利な存在です。通関士ほどのコストがかからずに通関士と同じかそれ以上の働きをしてくれるわけですから。
    従業者は自分の名義を使って輸出入申告ができないというだけで、在籍している通関士が従業者の代わりに申告をいくらでもしてくれますからね。こういった通関業者からすると、資格を持っているけど実務未経験の通関士と、無資格だけど実務経験豊富な従業者。両者を比べれば後者のほうが重用されることになりますね。先程コストがかからずと書きましたが、通関士と従業者では月々の手当にもおそらく差があるはずです。
    長年、従業者として勤務してきた身からすると、実務経験豊富な通関士>実務経験豊富な従業者>実務未経験の通関士>実務経験のない従業者といったところでしょうか?
    それでも、資格を持っているのと持っていないのでは天と地ほどの差があると思いますよ。
    通関士試験、大変でしたよね?相談者さんは既に資格をお持ちなのですから、自信を持っていいと思いますよ。経験はあとからついてくるので大丈夫ですよ。

  2. 50mizutari 2018/02/28 15:33

    大手運送会社傘下の通関業者で働いている通関士です。率直に言って、実務経験がないと難しいです。経験がものをいう職種ですから。とはいうものの、最初はどこの業界でも、だれでもそうではないでしょうか?
    通関士の仕事は、通関手続き、不服申し立て、税関に対する意見・陳述、通関書類の作成の4つがメインの仕事です(通関士試験で勉強しましたね?)。その中でも大きなウエイトを占めるのが通関書類の作成です。通関実務の試験を思い出してください。インボイスを見て、記載されている貨物ごとに税番を振っていったと思います。業界の言葉でこの作業を「線引き」といいます。この線引きを間違えずにやるのが大きな仕事になってくるわけですが、普段の業務で我々通関士が輸出入申告に使用しているインボイスには品名しか記載されてないものがほとんどです。また、試験のときのように税番が記載されているわけでもありません。その品名だけを頼りに、その貨物がどういうものかを依頼者に聞いたり、ネットで検索したりして線引きを行うのですが、これは経験が大きくものをいう仕事です。
    実務経験が少ない、あるいは実務経験のない通関士が最初にぶつかるのがこの「線引きの壁」です。慣れてくれば、これまでの経験から案外スムーズにできるものですが、実務経験が少ないと、「調べるといっても何から調べればいいのかわからない!!」という事態に陥ってしまうことが多いようです。
    もちろん、勤務先の通関業者の姿勢にも左右されると思います。通関業者によっては、扱う品目が限定されていて、同じものを大量に何回にも分けて輸出入している通関業者もあります。こういった通関業者では、「細かいことはやっていくうちにわかって来るので、とにかく通関士という名前の付く人がほしい」となります。こういう通関業者であれば、通関士の資格さえ持っていれば、最初は戸惑っても、慣れてくれば案外早く適応できると思います。
    通関士試験で勉強した知識は、正直言ってあまり役に立ったという実感はこれまでないですね。日常の輸出入申告業務で、勉強した知識が必要になるということはまずありません。それでも、通関士の資格を持っている人ともっていない人では扱いに大きく差が出ます。通関士の資格を持たずに業務を行っている人を「通関業務従事者」といいます。
    わが社にもいますが、通関士顔負けの知識を持って、通関士よりはるかにバリバリ仕事をしている通関業務従業者はいますよ。でも、その彼らでさえも、税関から「通関士の方からご説明ください」といわれることがざらにあるのです。首尾よく通関業者に就職できたとしても、実務未経験だとおそらく、最初のうちは税関に申告書類の提出をしたり、税関検査に立ち会うのがメインの仕事になると思われます。
    そして、その合間に申告書類の作成をするという感じではないでしょうかね?経験を積んでいけば、上記の税関回りからは免除されて、通関士としてある程度の案件を任されるようになるというパターンがほとんどです。給与については、正直べらぼうに高いわけではありません。600万円前後ではないでしょうか。この金額はピンキリです。通関業者の中には独立系の中小規模の業者がたくさんありますので、そういったところは大手企業傘下の通関業者に比べて、少し低い給与になっていると思います。大手運送業者でも、通関業者を抱えているところはたくさんありますよ。また、おそらくどこの業者でも「通関士手当」というものが月1万円くらいあるはずです。これはおそらく実務経験の有無に関係なく公平のはずですので、ご心配なく。
    相談者さんは通関士の資格を持っているということで関係ないとは思いますが、従業者も半額くらいつくはずですよ。転職活動時には手当のことも確認することをお勧めします。

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