人材派遣コーディネーターは、人と企業を結ぶ夢のある仕事だと感じています。しかし、人材派遣コーディネーターならではの悩みや、理想と現実のギャップを感じる事などもあると思います。
そこで、人材派遣コーディネーターの方、または経験者の方に、人材派遣コーディネーターの現実をお聞きしたいです。また、どのような人物が向いている仕事だと思いますか?ご存知の方、ぜひ教えてください。
質問
人材派遣コーディネーターの現実とは?263view
最新の専門家コラム
- 40代女性が転職で今後10年20年働ける職場を見つけるには?【リクルート出身者監修】
2022.05.16
- 転職市場で信仰残る「30歳限界説」は今どうなっているか?
2022.04.12
- 合格可能性を上げる「志望動機」の書き方3ステップ
2022.03.08
- 転職エージェントと2人3脚で転職を成功させる方法
2022.02.06
- 会社にバレずに転職活動を行うテクニック
2022.01.07
質問に回答するにはログインしてください。
回答
1件の回答
人材派遣会社のコーディネーターの仕事は、営業が取ってきた仕事と派遣登録スタッフのマッチングをすることです。働いてくれる人を探している会社と、働きたい人を繋ぐ。それにより、派遣先の会社も派遣スタッフも満足し、派遣会社自体の売り上げも上がる、そんなWIN-WIN-WINな関係を作れていることがベストな状態です。
しかし、実際にはマッチングがすんなりうまくいくことはかなり少なく、苦し紛れなマッチングになることも多いです。派遣先の要望にぴたっと当てはまる人がすぐには提案できず、何とか条件緩和をしてもらいながら、スタッフを探したり、提案した人がすぐに辞めてしまったり、スキル不足だと叱られることもあります。スタッフのことを思うと、もっとこの人に合う仕事がそのうち出てくるかもしれない…と思いつつ、急ぎで人を探している企業の仕事をベストマッチではないとわかりながら提案することもあります。
親身になって案件に向き合えば向き合うほど、きっとこういう感じの人や仕事が合うんだろうな、というのは見えてくるのですが、それが見えれば見えるほど、その条件をクリアするのが難しくなるのです。私たちの仕事は慈善事業ではないので、売上を上げないと会社自体の存続も厳しくなってきます。売上を上げるためには成約をしていかないといけない。そうなると会社とスタッフにとってベストなマッチングではなかったとしても、提案して話を進めていかないといくことが大切になってくるのです。
また、派遣スタッフは商品ではないので、物のように在庫を抱えることはできません。今は求職中の状態であっても、1週間先には仕事が決まっているということもありえます。特に一人暮らしの方や扶養家族を抱える方にとっては、働いていない期間は死活問題。この人にばっちりの仕事の依頼があった時に連絡をしたとしても、既に他で働いていて自分たちの会社とは縁がなかったということも多いです。
この業界で仕事をしてきて、本当にいいマッチングができたと思ったのは数えるほどしかありません。つまり、それ以外は苦し紛れに何とか提案していくというケースばかりで、慣れるまではなかなか割り切れず、すっきりしないまま仕事をしていたように思います。
それでも、まれにではありますが、派遣先やスタッフから「紹介してくれてありがとう」という言葉をもらえていたことで、何とかモチベーションを保てていた、といっても過言ではありません。この業界では、いつも上手く完璧にこなすというのが難しく、気持ちの割り切りが大切だと思います。