保険業界は未経験ですが、一から研修を受けることができると説明を受け、転職を考えています。CMで見るように、お客様に寄り添い、最適な保険をアドバイスできる保険外交員になることが目標です。ただし、保険外交員の仕事は大変だという話もよく聞きます。保険外交員の仕事で理想と違うと感じる事とは、どんな事がありますか?
質問
保険外交員の仕事で理想と違うと感じる事は?187view
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回答
1件の回答
生命保険営業職は、いわゆる保険のおばちゃんとか、セールスレディなどの呼び名で表されるように、最も身近な営業職で誰でも一度は接したことがあると思います。
実際の業務は保険商品の販売、アフターフォローをすること。セールスのイメージが強く、ガンガン販売していく感じが強いですが、保全といわれるアフターフォローの業務も多く占めています。その活動の中で新契約をいただくこともあります。
・正規雇用のハードル
正規雇用という意味では日本で一番ハードルが低いのではないかと思います。年齢制限も高く会社によって差はありますが50代で入社することもざらです。保険販売には資格が必要なのでまず研修を受け資格試験対策の勉強をしますが、その間も給与が支払われます。試験自体は比較的簡単で研修にしっかり参加すればほぼ合格します。その後販売員としての登録が済めば、待遇は正社員。社会保険完備。健康保険は組合保険。厚生年金、雇用保険。労働組合もしっかりしているので立場は保証期間されています。
・営業職員という特殊な立場
営業職員の立場の独特なところは、正社員でありながら、個人事業主の側面をもつことです。営業経費が認められ確定申告によって所得税の還付を得ることが可能です。これは別の見方をすれば、営業にかかる費用はほぼ自腹。使用するパソコンも販促品も通信費交通費まで基本自己負担となります。
給料体系は各社独特ですが、一定の固定分と売上成績に応じた成果給分があり、解約等発生すれば成果から引かれることとなります。当然その月によって成果にはばらつきがあり、給料はかなりの幅で増減します。なお給料は規定集にすべて記載してあり、前月の自分の売上成績を元に事前に自分で計算することができます。
入社のときに給料の説明は聞いているのですが、実際体験してみないとその増減の大きさにびっくりします。入社前は大体上手く行く場合の話が殆どで、頑張れば頑張っただけお給料が増えるときかされましたのでそんな気でいましたが、実際にはそんなことはほとんどなく、良い時悪い時最悪の時を想定しておくべきだと感じました。
・理想と現実のギャップ
「頑張っただけ稼げる」→「給料のアップダウンが激しく安定しない」
「正社員」→「電話も切手も交通費も文房具自腹」
等待遇面でのギャップもありましたが、仕事内容でいうと、理想はお客様の立場で、お客様の利益優先でと言いながら実のところ、会社の方針で「今はこれを販売しろ」「今月中に申込を」と指示が出ます。職員によっては自分の売上成績に貢献するような商品の契約を勧める者もいます。
本来アドバイザーとしてお客様に寄り添い信頼いただいて共に考えるべき職務。社会の役に立てて、お客様からも感謝される誇り高い仕事であるはずですが、現実は難しい課題があります。また以前強引なセールスが横行していた時期があるせいか、未だに警戒されたり社会的に低く見られることが残念です。