IT業界のSEとして活躍するためにも、昇進・出世していきたいという思いがあります。IT業界で出世していくにはどうしたらよいでしょうか?スキルや専門性はどの位のレベルを求められるのでしょうか?
企業によって違いはあると思いますが、お勤めの会社や経験談で構いませんので教えてください。
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1件の回答
IT企業のSEの昇進・出世について、役職ごとに求められるレベルを記載します。
実力本位で、学閥や上司に気に入られての出世はほとんど無い企業です。
私の目線から見える課長以下の役職について記載します。
<勤務(入社したて)>
仕事をしながらSEとしての専門性を身につけていくことを求められる。大きく分けてアプリケーション、インフラ(ネットワーク、サーバ)という専門分野に振り分けられる。また一般的なビジネススキル(電話対応、議事録作成などの事務作業、QCD(特にQD)を確保した各種業務遂行)について、実際のプロジェクトに携わりながら身につけていく。
<主任>
専門性の獲得、ビジネススキルの習得が認められると主任に昇進する。平均的に、院卒の場合は4年次、学卒の場合は6年次で主任に昇格する。主任には、勤務時代に習得した専門性の高度化、幅出しが求められる。また、プロジェクトの中での立ち位置はチームリーダーとなり、5名~10名程度の勤務社員、協働者に指示を出す立場となる。主任に求められるスキルとしては、チーム作業のコントロール能力(作業割り振り、スケジュール策定、作業進捗管理など)、専門性を活かしたトラブルシューティング、勤務社員の育成などがあげられる。
<課長代理>
主任に求められるスキルを身につけたと見做されると課長代理に昇進する。平均的に、主任昇格後5~7年で昇格する。ただし、課長代理以降は実質的に将来の幹部候補のセレクションが行われる。このため、一定期間(5~10年程度が目安)に一定水準に達しない場合は、課長代理に昇進できないか、出来たとしてもいわゆる出世コースから外れる。プロジェクトの中での立ち位置はプロジェクトリーダーであり、1プロジェクト(2~3チーム、構成員は10~20名程度)を任されることとなる。このあたりからは、SEとしての専門性はさることながら、プロジェクトのコントロール能力(プロジェクトスケジュール立案・遂行、トラブルシューティング、リスク管理、社員教育)を強く求められる。
<課長>
小規模のプロジェクト(構成10名~20名程度)のコントロール能力が認められると課長に昇進する。課長代理昇進後から昇進までの目安となる期間はなく(ただし最早でも3年は必要)、あくまでも実力本位で昇進は決定される。プロジェクト中での立ち位置はプロジェクトマネージャーであり、大規模なプロジェクト(構成員50名以上)、または、複数の小規模プロジェクトをマネージメントする立場となる。プロジェクトリーダー以上のプロジェクトコントロール能力に加え、コスト管理、生産性向上・教育等に関する各種施策立案、プロジェクトを超えて事業部全体の方向性の立案・遂行能力が求められる。
以上、私の勤めるIT企業のSEの昇進・出世について求められるレベルをご紹介しました。参考になればと思います。