学生時代から語学を学んでおり、翻訳者とクライアントを繋ぐ翻訳コーディネーターと言う仕事がある事を知りました。自分の語学力や知識を深めるためにも、ぜひ翻訳コーディネーターになりたいと思っているのですが、周りにこの仕事をしている者がいないため、実際にどんな仕事をするのか分かりません。そこで、翻訳コーディネーターの方に仕事内容を教えていただけないかと思います。
また、翻訳コーディネーターとして勤務する上で気をつけている事、気をつけるべき事があれば教えてください。
質問
翻訳コーディネーターの仕事内容、大切にすべきこととは?151view
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回答
1件の回答
翻訳会社での翻訳コーディネーターの主な仕事は、クライアントと翻訳者をつなぐパイプの役目です。
クライアントは、印刷会社、広告代理店、企業、各県市町村など多様で、依頼される業務も観光パンフレットから企業間の契約書の翻訳まで様々です。
翻訳コーディネーターは、クライアントからの依頼を受け、まずは見積り作成に取り掛かります。大体の翻訳会社は、文字数、言語、内容をもとに見積り、納期を計算します。見積りをクライアントに確認していただき、正式な発注をいただいた後で、翻訳者に作業を依頼します。いわゆるアウトソーシングというものです。この時、翻訳コーディネーターは、依頼する原稿の内容と翻訳者の得意不得意、スケジュールを考慮し、翻訳者を決定します。
翻訳者に作業をお願いした後、翻訳者から確認事項があがることがあります。固有名詞、人物の名前など、参考文書がないもの等です。先に書きました通り、翻訳コーディネーターは、クライアントと翻訳者のパイプの役目ですので、質問事項は随時クライアントに確認し、クオリティの高い訳文に仕上げるお手伝いをします。
翻訳者から翻訳の納品があった後は、そのままクライアントに納品するということはありません。チェッカー、校正者と呼ばれるプロにダブルチェックをお願いします。手作業になりますので、翻訳者だけではミスが生じることもあります。そこで、ダブルチェック体制をとり、クライアントに満足いただける内容に仕上げます。最終的に、翻訳コーディネーターがチェックをし、納品します。
クライアントは内容を確認し、内容に問題がなければ、そのまま業務完了となりますが、例えば観光パンフレット、チラシの翻訳などは、まだ先があります。翻訳会社が納品した文章を、クライアント側がレイアウトを行い、再度翻訳コーディネーター、翻訳者がそのレイアウトされた訳文をチェックするという作業です。レイアウトする際に、張り込みミスがあったり、レイアウトしてみて違う訳文の方が適切だったりと、変更する箇所も出てくることがあります。クライアント、翻訳者双方が納得いくまで作業は続きます。
翻訳コーディネーターになる上で、大切なことは、常に頭を整理整頓するということです。依頼は、英語のみではありません。中国語、韓国語、フランス語、スペイン語、などたくさんの言語があり、かつ、その多種多様な言語の翻訳が同時進行で進んでいきます。Aの仕事は月曜日まで、Bの仕事は火曜日まで、と意識を強め日々クライアントと翻訳者をつなぐお仕事をしていきます。
以上が翻訳コーディネーターの仕事内容となります。