特許事務所を辞めたくなる時は?退職理由は何ですか?900view

弁理士の資格はありませんが、特許事務所の事務員へ転職を考えています。
特許事務所に勤める方というのは、特許に関わる仕事をしたいから専門性を求めて応募されていると思います。希望する職へ就きならがも、辞めたいと思う方、退職を選んだ方はどんな理由があるからでしょうか?

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回答

1件の回答

  1. sztuzigaito 2018/02/08 2:54

    特許事務所での特許出願明細書作成業務とは、おおまかに言うと、クライアントであるメーカーや研究所の研究者・開発者が発明した内容を特許出願明細書に記載するという仕事です。特許出願明細書は、特許庁に提出された後に審査を受け、審査をパスしたものについては特許査定が通知されて、料金を払えば特許が成立します。

    特許出願明細書作成業務は本来、弁理士という国家資格を有する者が行います。しかしながら、弁理士の数に限りがあるため、実際は、弁理士ではない者が弁理士の補助をするという形で特許出願明細書の作成の補助を行っています。他の士業と同様、弁理士はここ十五年で、政策的に数が増やされたので、以前よりは弁理士の数は増えていますが、補助者を抜きにして弁理士だけで、日本の特許出願明細書の作成を行うことはまだ難しいのが現状です。

    特許出願明細書の作成は通常、クライアントから指定された締切があります。また、特許庁による審査にも応答期限があります。つまり、特許事務所での仕事には締切がつきものであり、四六時中、締切に追われます。このことが、特許事務所を辞めたくなる第1の理由です。性格上、締切に追われるのが嫌な方は、特許事務所に勤めるのは止めたほうがよいでしょう。

    また、昨今、日本のメーカーが海外進出し、市場を日本から世界へと移していることに起因して、日本の特許出願の件数は減少傾向です。これに伴い、特許事務所に依頼される仕事(特許出願明細書の作成業務の依頼)の数が年々減っています。加えて、日本のメーカーは、日本の特許出願に要するコストを下げて、その分浮いたお金を海外の特許出願に回す傾向があります。このため、日本のメーカーによる、特許出願明細書の値引き要求は年々厳しくなってきています。このことが、特許事務所の経営を圧迫しており、同じ仕事をしても単価が下がっていて儲けが出なくなってきています。結果、仕事量は変わらないのに、給料は下がる一方です。このことが、特許事務所を辞めたくなる第2の理由です。

    加えて、日本の特許出願の件数が年々少なくなってきているため、少ない仕事を特許事務所が奪い合う形になっています。質が低い特許事務所は、ほかに行き場のない所員を大量に抱え、受注が減る→儲けが出なくなる→有能な所員が辞める→能力が低い所員のみになって仕事の質が下がる→受注が減る…の負のスパイラルに落ちていきます。このことが、特許事務所の所員の士気を低下させます。このことが、特許事務所を辞めたくなる第3の理由です。

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