通関士として、2年半勤務しています。職場には特に不満はないのですが、今後のためにも自分でスキルアップして、場合によっては転職も考えています。その場合、どのような資格が役立ちますでしょうか?
あくまでもベースは通関士というこだわりはあります。
通関士の方でも、通関士でない方でもかまいません。教えていただけると助かります。
質問
通関士です。スキルアップしたいのですが、役立つ資格等はありますか?482view
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回答
2件の回答
通関士をやっています。通関上の実務に直接は関係しませんが、「貿易実務検定」などはいかがでしょうか?通関士は貿易の流れの中では輸出入の申告のみに携わっていますが、貿易実務検定の資格があれば、通関の前後の貿易の流れを大局的に見ることができます。「通関士ですが、貿易実務検定も持っています」となれば、周りからも「この人は貨物の流れもお金の流れも、書類の流れもわかっているな」と思われるであろうことは想像に難くないです。
営業と通関の立場だと、営業担当は「通関は小難しいことばかりを言ってくる」と不満を言います。通関担当は「営業は同じ間違いを何回もする」といった風に、溝のようなものを感じたことはありませんか?
通関士が確認したいことは、すなわち申告先の税関が確認したいことですよね?難しいのは、その税関が確認したいことが、(通関上は必要な情報で有りながらも)、営業担当や輸出入者にとっては案外どうでもいいと思われることが多いのです。通関現場に携わらない人にとっては、理解しがたいと言ってもいいでしょう。
通関士でありながら、貿易実務検定も保持していれば、営業と通関の両方の立場で物事を見られるようになります。同じ職場の通関士には、毎年通関士試験の参考書を買い替えている人もいますよ。いわく、毎年のように行われる法改正に対応できるように常に知識をブラッシュアップしているとのこと。この人のように通関士としてスペシャリストを目指すか、通関にベースを置きつつもゼネラリストを目指すか、二つの方向性があるのではないのでしょうか?
通関士としての知識を深化させたいのであれば、今いるところで、新しい商品にチャレンジするという選択もあります。同じような商品を通関していると、いつしか慣れてきて毎回、深く考えることなく「実績あり」で通関しているということはありませんか?新しい貨物はそうはいきません。まず、商品がどういったものかを確認することから始まります。場合によっては、他法令が関係してくることもあります。「実績あり」の商品を輸入するときには考えられなかったようなイレギュラーがあるかもしれません。それらに対応するには大変な労力を要することもあります。
失敗することもありますが、その過程で得た新しい知識や経験がご自身のスキルアップにつながっていくと思いますよ。
通関士になって、10年選手です。相談されている方の現状(通関業者に勤務されていらっしゃるのか?とか、主に扱ってらっしゃる品目はどのようなものなのか?等です)がわからないのでここでは自分の思ったことだけ述べさせていただきます。
通関士という職業にこだわりがあるのであれば、資格云々ではなく通関士として扱う品目を変えることが出来るようなことを考えてみてはいかがでしょうか?
おそらく通関業者にお勤めのことと想像します。お勤め先の通関業者によって、扱う品目というのは変わってくると思います。食品を専門に扱う通関業者があれば、衣料品が得意な通関業者もあります。そういった扱う品目に着目して業者を選んでみてはいかがでしょうか?
私の感覚ですが、通関士の中には、繊維の分類だったら誰にも負けないとか、他法令の食品関係だったらなんでも知っているという職人のような方がいます。
私の場合は、親会社が冷凍倉庫を持っていますので冷凍食品を扱う機会が圧倒的に多いです。少なくとも、ここ5年間は食品以外の通関といえば、販促品として海外から輸入しているノベルティの類だけです。それ以外は圧倒的に食品の申告が多いです。そのため、食品(特に冷凍食品)の申告には自信を持っています。食品の場合は税関への申告より、他法令のハードルが高かったりするので散々鍛えられました。特に海産物の冷凍食品は添加物の有無や混合されている魚介類の種類によって、税関への申告税番も多岐にわたります。
他法令で厚生労働省をクリアしたと思ったら、税関への申告で待ったをかけられたということも有りました。通関士をやっていると、個人差はあるとは思いますが、自分なりに得意な分野(好きな分野ともいえます)がある程度出てくると思います。お勤め先の通関体制にもよるとは思いますが、手始めに、今お勤めところで、今まで扱ったことのないような貨物が来たら積極的に手を挙げて自分で申告してみるというのもいいと思います。
通関士してスキルアップするにはとにかく場数を踏むしかないと思っています。失敗しても必ずやその経験は財産になりますよ。並行して転職のためのリサーチ活動もやっていけばいいと思います。業界団体が通関士のためのスキルアップセミナーのようなものを開催することが有ります。そういった会合で他社の通関士と交流しながらの勉強会を行うというのは大きなスキルアップにつながると思いますよ。各団体のホームページをチェックすればヒットすると思いますので試してみてください。