電子部品メーカーの営業へ転職した場合、どのような仕事がまっているのでしょうか。新規開拓はありますか?ルートセールス中心ですか?教えてください。
また、電子部品メーカー営業のメリット、デメリットはありますか?
質問
電子部品メーカー営業の仕事内容とメリット、デメリットについて127view
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回答
1件の回答
電子部品といっても数多くの種類がありますが、私が扱っているものは温度ヒューズやサーモスタットという「安全部品」のカテゴリーです。これらはあらゆる業種のあらゆる製品にも使われており、内部の電子機器に以上が発生した場合に電気回路を切ります。これが上手く作動しないと火災にもつながるので製造工程や取り扱いは非常に厳しくなります。規格申請などもすごい慎重です。
この仕事で関してのメリットは、まず新規の顧客があまり無いということです。基本はルートセールスです。ですので保険の外交員や不動産のような飛び込み、新規アポイントなどは基本ありません。業界自体でもそのような話は聞いた事がありません。ですので既存のお客様との商談ですので、お客様と仲良くなればストレスもそんなにかからずに仕事ができます。
そして先程いったように「安全部品」という事もあり、客先の方で他社へ切り替えする際は、本体部分での追加申請なども行わなければならず面倒です。一端参入したお客様に関しては、その客先シリーズが終了しない限り使用されます。ですので既存のルート顧客の納期や品質をしっかり管理しておけば問題ございません。一日の営業スタイルも午前中に事務処理をして、午後に客先へ訪問、帰社後に雑務的な仕事を行って終了となります。
一方、デメリットとしては電子部品の販売特徴として、値段が叩かれやすいという事です。現在では中国製や韓国製など値段の安いメーカーと競争しなければなりません。
値段では日系は太刀打ちできない状況です。お客様が品質などを割り切って使われると非常に厳しいです。またその値段に引っ張られて価格が下落します。値上げもこの業界では基本的に難しいです。これらの要素は自分達の給料にも反映されて、給与アップの上昇という点では厳しいかと思います。お客様も値段が20%~30%以上違えば切り替える可能性はあります。
さらに、販売アイテムとしてはそんなに特徴が無いので、セールスアピールが難しいです。異常時に電気回路を切るという重要な役割ですが部品点数も少なく、また性能要求も差別化しにくいので、訴求力に欠けます。そういう意味では営業マンとしての受注した達成感は少ないかもしれません。但し逆の視点から見ますと、部品点数や性能要求もポイントを抑えていれば、途中入社でもすぐに知識習得はできると思います。ですので割り切って仕事をする方であれば、抵抗無く即戦力として活躍できる業界かと思います。