銀行員に中途入社で入行します。銀行に総合職として入行した場合、どのような部署を経験し成長していくのでしょうか。銀行マンは転勤が多いイメージがありますが、部署も点々としますか?経験を通して得られるものは何か、教えてください。
質問
総合職の銀行マンはどんな経験を積んでいくのですか?143view
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回答
1件の回答
銀行マンとは、最近ではテレビで話題となった半沢直樹という1人の銀行マンの話が有名ですが、私が入った10年前はそれこそ華やかなイメージでした。銀行に勤めて10年以上経過した私の体験談です。
まず始めに、新しく採用された側は1~2ヶ月程度、人事部及び外部講師との全体研修が続きます。研修では主にお客様との接客方法や先輩、上司に失礼がないようなマナーを学びます。それら細かいことを踏まえて実際の預金業務の研修を行います。
多岐に渡る研修があり、同期とのコミニュケーションは非常に近くなります。
実際の店舗に配属されると、大体は「いらっしゃいませ」の声出しから、シュレッダーや蓄積された情報書類の綴り物ばかりでした。
男子の正社員は大概3ヶ月程度で預金業務から融資窓口業務は移行されます。融資部門に携わると、自分の世界が一変しました。今まで優しくしてもらってた女性の先輩とは話す機会が減り、男子の怖い先輩方とお仕事をするのです。何もかもが初めてのことなので教えてもらいながら作業するも、同じことを間違えるときつい言葉を浴びせられ気が滅入ることばかりでした。初めての店舗で4年勤務しましたが、最初から3年ぐらいまではずっといつ辞めようか考えるぐらいハードな環境です。それもそのはず、今になってからわかることですが、私達銀行員はお客様からの大切な預金をお預かりし、融資や金融商品といった形で運用させてもらいその対価として給与を頂いているわけです。ですので、先輩方が厳しく指導されたのはお互いの牽制もありながら銀行の名に恥じぬような行動ができる人に育て上げることが仕事だからです。
1店舗目の最後の1年間は営業として渉外業務に携わり、少なからず自身がついた中で初めての転勤を経験しました。
転勤先は、同期や先輩方からの印象が悪い(上司が怖い等)店舗への配属で非常に緊張していました。やはり経験の浅い私はすぐに上司からお叱りを受け、そこもまた厳しい言葉を浴びせられました。
今では10年間の経験を踏まえて、審査業務や金融商品の提案、保全業務(督促関連)等、全般のお仕事をさせてもらいとても自身がついてきたことから、営業店内でのリーダー的存在となり、銀行内での優秀店舗に送られる表彰等を貰えるまでに成長しました。
私が金融機関の中でも今働いている銀行を選んだのは、人事部の人の一言での「銀行は人のためになるお仕事です。地域活性が人を豊かにする。その下支えを一緒にしていきませんか?」という言葉からとても魅力を感じ華やかな世界だと思いました。実際は厳しい世界で、ドラマの半沢直樹にあるような派閥とかまんざらでもありません。しかし、実際お客様と接する中で地域貢献やその人のためになるようなお手伝いができた時の「ありがとう。」の一言は最高です。
終わりになりますが、社会は厳しいもの。自分が感じるギャップはどの会社でもあると思います。しかし、その苦しい時に仕事を辞めて逃げるのか、はたまた全体像が見えるまで我慢して判断するのかで大きく人生は左右されると思います。精神的にもキツく体にも不調が出ましたが、多くの経験をさせてくれる会社は自分磨きに繋がると思うので、ギャップを感じても焦らず判断することが重要だと私は思います。