新規オープンの調剤薬局で薬剤師として働きたい。36view

求人で新規オープンの調剤薬局が出ていました。最近、私の町では大きな病院が処方箋を院外に出すということになり、何軒か調剤薬局が病院の周りに建つことになりました。それに伴って、新規オープンの求人がちらほら聞かれるようになりました。

新規の薬局はどんな感じかとかなり興味があります。全てが新しいところで始めてみたいなあとなんとなく思っています。
自分としては新規オープンの薬局で働きたく、求人に応募をしようと思っています。
実際に新規オープンに携わった薬剤師の方の経験談とかあれば教えてください。

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1件の回答

  1. tihu 2018/01/22 17:50

    全くの新規というわけではないのですが、自分の働いていた薬局が支店を出すということでの新しい薬局の立ち上げにかかわったことがあります。転勤といえば転勤なのですが、もともと働いていた薬局から自転車で10分以内のところにあったのでそういう感じもせず、ただ新しい支店に配属されたという感じです。

    うちの薬局の場合は、近所の医院の先生が院外をするということになり、うちの会社に白羽の矢が立って調剤薬局を建てることになりました。私が働き始めてから半年たたないうちにその薬局の話が出てきたので、私はもともとその薬局要員で雇われたのだと思います。
    もともと雇われた薬局で、その新しい薬局の薬局長になる先輩薬剤師にマンツーマンで指導についてもらい仕事を習いました。新しい薬局にもその先輩薬剤師についていくという形になりスムーズに新しい薬局の業務につくことができました。

    もし、新しい薬局が新規で薬剤師を募集してそれから仕事を覚えるとすると、いわゆる転職と同じことになり、初めからまた人間関係も築くことになるので、ちょっとまた違う状況になるかもしれません。
    あとは新しい薬局だからなんでも自分のやりたいようにできると思うのは少し違うかもしれません。もちろん自分自身がそこの管理薬剤師になるというのであればまた違ってくるとは思いますが、多くの場合、新規立ち上げの薬局にはたぶんそのチェーン店なり支店なりのほうから信頼されている人を管理薬剤師として送り込んでくると思います。
    やはり薬局が薬局長のカラーになるのは本当です。当たり前ながら薬局長が薬局を取り仕切ることになるので、その人のやりやすいようになっていくのでそうなるのは普通のことだと思います。

    私の薬局の門前の医院の先生とのやり取りは、その先輩薬剤師が薬局長になるということもあり彼女に一任されていたので、あまり詳しくは知りません。このことからもやはり取り仕切っているのは薬局長だと思います。何度も医院の先生の空いた時間に会いに行って、使う薬や医院に置いてあった薬をどのように扱うかなど、処方箋が院外になるにあたって何が起こるかを何度も説明に行っていたことはよく覚えています。

    私は新しい薬局の細かい準備を手伝いました。私が一番時間を割いたのは、本当に簡単なことなのですが、全部の薬の棚に薬の名前を入れることです。薬局によっては、薬の箱から薬名を切り出して、薬の棚の前のところに名前の部分を差し込むという形をとっているところも多いと思うのですが、私の場合は薬局長がそれは嫌だ、ということですべて手書きをしていました。
    また引き出しに何が入っているかなど、引き出しの大きなラベルも私がすべて書いていました。

    あとは薬歴の準備。どのように薬歴を管理するかも決めなくてはならず、例えば誕生日ごとにするのか、名前順にするのか、イニシャル順にするのかなど、その薬局特有のルールを決めなくてはなりません。私たちは名前順にしたのですが、ア行の人は最初の数字が1で、カ行の人は最初の数字が2とかいうように、大まかな基準を決めて、それからあとは数字をランダムに振っていく、という感じになりました。これも最初からちゃんと決めておかないと、あとで全ての患者さんの数字を変えることは不可能になってきます。当たり前ながら、あとあとの患者さんのことも考えてやらなくてはならないというのがたいへんです。
    あとは働く人、薬局の事務員さんや薬剤師の情報を使って、実際の薬が出たときを想定し入力の練習をしていました。

    薬の仕入れについてもいろいろ決まり事を決めました。最後の箱を出したら、注文のノートにその品目を書き込むということをみんなにしてもらうように決めました。薬が不足することが困るので、基本書いてあったら注文はすることになっています。発注をしても、実際に箱のふたを開けなければ基本返品は可能なので注文するのが決まりとなりました。
    注文した際には、ちゃんと薬名の上に線を引いて消すことで注文をしたという証拠になっています。

    最初の1週間は、特に私たちも勝手がわかっていないのもありますし薬歴も最初から全て作らないといけないということで、支店からも応援を頼みました。また契約社員という形で最初の週には1人ですが来てもらっていました。あくまで契約の方なので、投薬をしてもらうだけで、ほかの仕事はすべてもちろん正社員がしていたので大変でした。
    流れができれば、あとはどこの薬局でも同じだと思いますが、毎日の作業の繰り返しになり落ち着いた日々になっていきました。

    新規の薬局の良いところは、設備がきれいというのは当たり前ですが、やはりうまくいかないことがあればすぐにほかの方法に挑戦できるということでしょうか。
    もともとある薬局だとどうしてもそこのやり方が最優先されて、自分の考えは通らないことが多いと思います。

    新規であるがゆえに、みんなにとってどのやり方が一番いいかを自分たちで選んでいけるという点では、既存の薬局よりもやりがいはあるかなと思います。あくまで薬局長のカラーではありますが、自分の意見も話し合いの中で多少通してもらえることもあります。
    もちろん、そのように作ってきた薬局であることで愛着もわいているので、たとえ次の人が入ってきても熱心に教えることができると私は思っています。

    一度経験してみるというのもよいのではないかと思います。転職、頑張ってくださいね。

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