EXPEDIAなどで個人で手配する旅行が増えてきている印象がありますが、ツアープランナーの将来性について皆さんはどう思われますか?
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1965年(昭和40年) 1月に日本初となる海外パッケージツアーが発売されて以来、半世紀以上の年月が過ぎましたが、未だに国内・海外旅行のパッケージツアーはなくならず、その種類は増える一方です。1970~80年代の日本は経済が急成長して人々の暮らしが豊かになり、続いた円高により海外渡航者数が一気に伸びました。旅行会社の業績も急上昇し、ツアープランナーの仕事が最ももてはやされた時代です。国内でも海外でも、大型バスを連ね一度に大人数で旅をするようなツアーも催行された時期でした。
しかし現在では、国内の災害や、世界各地で起こるテロへの不安、円安の影響などから、以前ほど旅行者数の伸びはありません。また、質問者さんがおっしゃるようにインターネットの発展から個人旅行にも行きやすくなり、ウエブサイトから自分で予約ができる人たちが増えています。パッケージツアーの需要には逆風が吹いているかのようにも見えますが、決してそうではありません。旅行慣れした人たちが多くなった今でも、パッケージツアーは時代や顧客のニーズに合ったスタイルへ変化し、多くの人に選ばれているのです。
「現在のパッケージツアーの主流とターゲット」についてですが、現在ではガイドの話が聞きやすく集合や移動の時間も短縮ができる少人数制のツアーや、全員が一人参加の旅など、より個人旅行に近いツアーが主流になっています。また、ホテルと交通手段を組み合わせただけで低価格なスケルトンツアーにも、変わらぬ人気があります。
旅行へ参加する人々の年齢も変わってきています。幼児とその両親、さらに祖父母を交えた三世代家族の旅行や、挙式とハネムーンを一度に希望するカップルとその友人・親族、シニア夫婦など、実に多様化しているのです。そしてこれらの人々こそパッケージツアーを必要とし、慎重に選び、高額でも内容がよければ購入するような人たちで、ツアープランナーにとっては最大のターゲットになるのです。
ハネムーンや子連れ旅行、シニアだけの旅行では、旅先で絶対に失敗をしたくないと思う気持ちが強いのです。旅行前も旅行中も不安や心配を感じたくない、という気持ちから、全てを自分で手配する個人旅行ではなく、パッケージツアーを購入する率が高くなっています。またインターネットを使い慣れている若い人たちの中でも、インドやアンコール遺跡、イタリアの地方都市など、一緒に旅をしてくれる友達を見つけにくい旅先へは、ひとり参加者だけのパッケージツアーが好評で予約実績も伸びているのです。
これから時代はどんどん進化しますが、旅先で不安を感じたくない、安全に旅行をしたい、旅のプランをたてることが面倒だ、どうしてよいかわからない、というような意識は永遠になくならないでしょう。インターネットで誰もが気軽にホテルや航空券、施設入場などの予約ができ、旅先の情報が沢山得られるように世の中がどんどん便利になっても、パッケージツアーが衰退することは決してありません。たとえAI(人工知能)に多くの職業が奪われる時代が来ても、パッケージツアーを造成するツアープランナーの仕事がなくなることはないでしょう。
これが私の意見です。