テレビ制作会社で働いて良かったこと、悪かったこと186view

テレビ制作会社への転職を検討中です。小さいころからテレビを観るのが好きで、どうしてもテレビ製作の現場で働きたいのですが、勤務が過酷で給料も割に合わないなどネガティブなことばかり聞きます。
そこで質問なのですが、実際テレビ制作会社で働いてみて良かった事、悪かった事はなんですか?

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回答

1件の回答

  1. yasikida 2017/11/30 11:57

    私はテレビ制作会社で5年間働いていました。
    まず最初に言いたいことは、この仕事は本当に好きじゃないとできないと言うことです。確かに激務で給料も割には合いませんが、お金のためにやっている人は一人もいません。みんな「テレビを作るのが好きだから」この仕事をやっているのです。ただ、好きなだけで仕事を決めるのはやはり怖いですよね。ということで、テレビ制作会社で働いてみて良かったこと、悪かったことを一つずつ説明していきます。

    悪かったことですが、質問者様が指摘している通り、まずその勤務の長さと過酷さが挙げられます。私がいた情報番組では、だいたい9時に出社して夜の10時くらいまで働いていました。オンエア日が近づいてくると朝方まで働いて、平均睡眠時間が3時間というのも普通でした。また企画班など長期戦の班になると、2週間以上会社に泊まり込みで家に帰れないなどザラにあります。それに朝の生放送番組だと、オンエア日は24時間以上のぶっ続け徹夜勤務です。そのような長時間労働は肉体的にかなり辛いですし、全国放送に間に合わせないといけない精神的なプレッシャーも相当なものです。
    ちなみに100人以上のスタッフがいたその番組で、50代以上の人は2人しかいませんでした。それはそうでしょう。高齢者にこんな過酷な仕事ができるわけがありません。優秀なディレクターはデスクやプロデューサーなど、スタッフルームから他のスタッフに指示を出すだけでいいポジションに昇格することもありますが、そんなのほんの一握りです。ほとんどの人は年をとると肉体的に耐えられなくなって辞めてしまうそうです。つまり、長く続けられる仕事ではない、ということです。また休日が不定期なので計画が立てづらく、またそれが平日だったりするので、友達と疎遠になってしまったり恋人とすれ違いになって別れてしまったりということがよくあります。プライベートの両立が非常に難しいのです。

    給料の安さもこの仕事のマイナス面の一つですね。テレビ局は制作会社に対してADはいくら、ディレクターはいくら、という具合に固定のお金を支払っています。その中から制作会社は自分の取り分を取って、その引かれたお金が給料として私たちスタッフに支払われます。
    この制作会社の取り分の割合が会社によって違うので、会社によって給料に若干差が出てくるのです。しかし敢えて一般的な給料の目安を言うと、ADは手取り18万程度、ディレクターは手取り25万~30万程度です。ADのうちはほとんど昇給はありません。ディレクターに上がると昇給、そしてベテランになるとさらに多くもらえると思います。しかしテレビ局から制作会社に支払われるお金がそもそも固定されているので、どんなに長く働いたとしても天井は決まっています。手取り30万以上は難しいでしょう。結婚して子供を育てると考えたときにはなかなか厳しい数字です。共働きは必須になると思います。中には独立してフリーになるディレクターもいます。稼いだお金がダイレクトに自分の給料になるので収入は増えますが、コンスタントに仕事が入ってくる保証は無いので、安定性は低いといえます。

    私は5年間この業界で働いた後に別の仕事がしたくて結局辞めてしまいましたが、転職活動の際に思ったのが、この仕事は潰しが利かない職業だ、ということです。つまり、やっている作業が特殊過ぎて、その経験やスキルを他の職業に適用しづらいのです。「取材者探しやロケで培ったコミュニケーション力は営業でも役に立てます」などとうまい言い方をすることも出来ますが、やはりこじつけ感が否めません。もしテレビ製作現場で働いて「やっぱり違った」と思って転職する際に少し不利になる、というのは頭に入れておいたほうがいいと思います。

    逆に良かった点ですが、何といっても自分の作ったものが全国に放送される、という充実感でしょう。物作りが好きな人にはたまらない職業だと思います。自分の作ったものが全国の視聴者に楽しんでもらえている、社会にいい影響を与えている、そんな感覚はこの仕事でしか味わえません。私はADの初期時代に携わったあるネタによって、テレビの影響力の強さを深く痛感しました。それは「殺人事件の時効制度」を題材にした事件の企画ネタで、私たちは妻を殺害された夫とその息子を約2ヶ月に渡り取材しました。取材当時、殺人事件の時効は15年(現在は撤廃されています)。その事件の時効はとっくに過ぎており、警察は事件に関する一切の捜査を打ち切っていました。時効後に犯人が見つかっても、裁かれることはありません。私たちはその家族の苦悩と、彼らの時効撤廃に向けた地道な取り組みを取材して放送しました。
    オンエア後、視聴者から多くの反響がありました。しかしそれだけではありませんでした。なんと、その家族に同情して時効制度に腹を立てた視聴者からの抗議がその担当警察署に殺到し、そのおかげで警察が捜査を再開させたというのです。私はその後、その家族からお礼の電話を頂きました。そのお父さんは電話越しに泣いていました。自分の仕事が困っている人の役に立った、社会をいい方向に動かすことができた、ととても嬉しく誇らしい気持ちになったことを今でも覚えています。
    個人の努力で社会を変えることは難しいです。しかし、マスコミがそういった人たちにスポットライトを当てて取り上げることで彼らの思いは全国に伝わり、それが社会をいい方向に変えることにつながるのです。テレビとは、そういうものであるべきだと私は思います。テレビ製作に関わっている人たちは皆このことを理解しています。だから彼らはこの仕事を続けていられるのだと思います。

    私個人の目線から、この仕事をしてみて良かった点、悪かった点を両方挙げてみました。世間では悪い点の方がよく耳にしますし、実際それらのほとんどは事実です。しかしそれらをすべて超越するほどのやりがいがこの仕事にはあります。最終的に判断するのはあなたです。
    しかし少なくとも私は、テレビ制作の現場で働いてみて後悔はまったくしていません。

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