獣医師の資格を取得後、保健所へ就職したいと思っている学生です。保健所の獣医師は具体的にどんな仕事をするか詳しく知りたいので、経験者の方教えて下さい!
質問
保健所勤務の獣医師の仕事について知りたいです。391view
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回答
1件の回答
保健所の獣医師の仕事は多岐に渡るのですが、生活衛生業務、獣疫、食品に大別されます。
・生活衛生について
生活衛生というのは、美容院や理容院、公衆浴場、クリーニング店、映画館などの興行場、旅館・ホテルの許認可や監視を主な業務としています。各施設の新規申請があったときには申請書類に漏れがないかを確認して、問題なければ実際に施設に出向き、基準がみたされているかを確認します。問題があれば改善してもらいます。新規申請以外に、既存の施設に対しても監視を行います。監視といっても、定期的に抜き打ちで施設に出向いて、衛生基準が満たされているか、申請書と食い違いはないかを確認します。違反があれば指導を行います。
ちなみに、なぜこの仕事が獣医師に割り当てられるかと言うと、これらの施設で発生するような感染症、公衆衛生を獣医師は学んでいるからです。
・獣疫について
獣疫というのは、狂犬予防法や動物愛語法にのっとって、犬や猫に関する業務を行います。春には狂犬病予防注射を巡回して行っていきます。野良犬・猫、捨て犬・猫に関する業務も行います。野良犬がいれば捕獲しにいき、捨て猫がいれば保護をしに行きます。ただ、獣疫の仕事のほとんどはクレーム対応です。隣の家の犬がいつもうるさい、隣の猫がうちの庭に糞をする、といったトラブルに対応します。適正な飼い方の指導や対処法についてお伝えしますが、クレームのほとんどはご近所同士の不仲に基づいているので、職員が仲介してなんとか折り合いをつけることになります・
・食品について
食品というのは、食品を扱うレストランや小売店舗、工場といった全ての業者を相手に、許認可や指導を行います。さきほどの生活衛生と違い、食品を扱う業者だけを相手にしますが、かなり数が多いです。生活衛生の範疇のお店は一度許可を取ればその効力が持続するので半永久的に営業できますが、食品に関する営業許可は更新制なので、業者自らが数年おきに更新申請をする必要があります。そのため、定期的な監視は業務に無いのですが実質は監視をすることになります。もちろんそのときに基準違反があれば指導を行います。さらに、食品では食中毒発生時の対応も主要な業務です。食中毒になった人へ食べたものの聞き取り、診断した医者に状態を尋ねる、原因となりそうな食べ物を提供したお店への管理状態をチェックした上で、原因特定と再発防止の指導を行います。
保健所の多くの獣医師はほとんどが上記の仕事に就いています。
もちろん、その他の仕事もありますがどこの自治体でも行っているのは以上の3点です。