理学療法士の資格取得を目指している学生です。資格取得後の勤務先として大学病院を選択した場合、年収や待遇面について詳しく教えて下さい。
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大学病院の理学療法士の年収・待遇について312view
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1件の回答
病院の理学療法士は、入院患者様のリハビリテーションが主な仕事になります。入院患者の病状、年齢、退院後の生活、環境に合わせてリハビリでの介入を行っていきます。病院によっても急性期と呼ばれる発症直後の病院から、病状が安定し、リハビリ中心の回復期と呼ばれる病院や、デイサービスや訪問看護や訪問リハなどを行っている維持期もあり、介入の仕方はそれぞれ異なります。その中でも大学病院は、急性期と呼ばれる部類に入ります。さらに、大学病院と普通の急性期病院と異なる点は多くの大学病院は研究機関でもあることです。
様々な大学病院がありますが、それぞれ異なる得意分野があります。理学療法士にとっても、そういった大学病院に集まる症例の患者様に対してリハビリを行うため、どのようなリハビリがより効果をあげられるかということの研究もできるということになります。
さて、そんな大学病院の理学療法士の年収ですが、実は他の病院と比べても安い傾向にあります。大きい病院であるがゆえに様々な診療科があり、大学、研究施設もあり、また多くの病棟もあります。全てをトータルでひとつの言わば企業とみるため赤字である部門もあればそうでない部門もあります。患者が集まらなければ売り上げは減りますし、古くからある大学病院は今耐震補強などで建て替えを行っているところもあります。人口の減少もあり病院の採算としては減少傾向であるところが多いでしょう。リハビリ職は残念ながら病院の中でも昇給もわずかなもので、もともとのベースも低く、手取りとして残るのは20万を切るのが実際のところです。
また待遇としても、残業手当も院内研修や勉強会では申請できないルールがあります。副業が禁止されており、残業規制もあるなかで手取りを増やすことができないのは非常に厳しい現状です。しかしながら、多くの病院のリハビリテーションが365日土日含めてのリハビリテーションを行っている中で、日曜日と土曜日がほぼ休みである点は数少ないメリットかもしれません。また組織として大きいことも安定性としては良いと思います。実際のところでは数十億という赤字のある大学病院でも潰れずに働くことができるところもあるようです。金銭面での待遇としては残念ながら非常にメリットは少ないといえるでしょう。しかしながら、勉強する環境としては整っており、大学内にある図書室などを自由に活用できる点では未来の投資として大きなメリットかもしれません。ある程度の年数、金銭面では我慢して自分への投資を行い、数年後に待遇のよい病院へステップアップするということは将来的には良いと思います。