百貨店にセールのみを担当するバイヤーがいると知りました。セール担当バイヤーの仕事内容を詳しく知りたいです。教えて下さい!
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百貨店のセール担当バイヤーの仕事内容を教えて!50view
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1件の回答
百貨店のお仕事に興味を持っていただけて嬉しいです。
百貨店のセール担当バイヤーとは、その名の通り、催事場で行われる、バーゲン品の買い付けの担当になります。
百貨店の催事は、思った以上に多く、基本的には52週、毎週週替わりでやっています。時には会場2か所で違うバーゲンをやっていたり、店外催事(外のイベントホールやホテルの宴会場等で行う催事もあります。)もあるため、非常に多くの買い付け業務を抱えています。特に婦人雑貨は、参加する催事が多く、その数は年間50~60本にも及びます。
百貨店の催事は、まずMD計画という、大きな全体計画から始まります。ここで、ターゲットとすべきお客様や、各催事の予算、販促計画等が立てられます。
そこから、細かいカテゴリー別の予算と、品ぞろえの大きな方向性を決めていくのです。
催事の品ぞろえで最も大事なものは、プライスです。催事ごとにお客様が違うため、(たとえば、靴の平均単価が2万円を超えるような催事もあります。)いくらの商品を売るか、というのを非常に重要視します。たとえば、ハンドバッグなら、3000円の商品を何点、5000円の商品を何点売る、というように、カテゴリ単位で価格ごとの積み上げを行っていきます。
価格帯ごとの積み上げが決まったら、実際の買い付け、交渉に入ります。ただ提案された商品を買うのではなく、チラシに掲載するなど、様々な条件をもとに交渉します。重要な催事の場合は、その時限りの値下げをリクエストしたりもします。特にチラシ掲載品に関しては、目玉品を出してもらえるよう交渉します。また、予算に応じて在庫量を調整します。
商品が実際に決まったら、実際に買い付けた商品案をもとに、各棚にどの商品を落とし込んでいくか、というのを計画します。売れる順番に並べるだけでなく、お客様の関心に合わせて棚割りを変えていきます。何気ない商品でも、手にとって買ってもらえるようにする、バイヤーの腕の見せどころです。特別価格の商品は、あえて店頭に並べず、タイムセールとして出すこともあります。
棚割りが終われば、実際に設営を行い、販売を行います。商品が並べば終わりなのではなく、実際の売れ行きを見ながら、棚割りを変えたり、時には追加で買い付けを行ったりもします。
こうして催事が終われば、反省を行い、次回以降に生かすようにします。
これが一連の催事の流れです。ただ、こんなに本数が多いと、一つ一つの催事に合わせて商品を選んでいては、とても供給が追い付かなかったり、売れ筋が早々に欠品したりします。それを防ぐために、年間単位やシーズン単位で、定番品に関しては、セール品を別注で企画し、ずっと売っていくこともあります。
これが百貨店・婦人雑貨のセール担当バイヤーの仕事内容になります。