精神保健福祉士の国家資格を取得すると、どこでどんな仕事に従事するのでしょうか?
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私は精神保健福祉士の資格を持ち、病院でソーシャルワーカーとして勤務していました。
精神科病院におけるソーシャルワーカーの仕事は、精神保健福祉士という国家資格を持った者が従事していることがほとんどです。精神保健福祉士の仕事は福祉施設や行政、病院などで必要とされ様々な業務があります。とりわけ精神科病院のソーシャルワーカーの仕事内容は、患者さんの相談を聞くことを中心として、ニーズに応じて精神障害者が利用できるサービスを紹介し、紹介したサービスにつなげる橋渡しの仕事になります。鬱病や統合失調症などを発症して突然、仕事や学業が出来ない状態になった際に、病院の治療をしながらの将来の展望をどういう風に進めていくかの相談にのります。また、認知症の患者さんも精神科病院によっては専門外来と病棟があるため、入院中に退院後の生活をご家族を交えて相談にのることになります。退院し外来通院になっても、継続して生活や仕事などの相談にのることになります。
相談される流れとしては、病院外来窓口か入院中の病棟内で相談希望があるということで呼び出されるか、外来診察や病棟診察の会話のやりとりの中で具体的な制度やサービスの説明が必要と思われた際に主治医から患者さんとの面談を依頼されることが多くなります。また、働いていた病院では5名のソーシャルワーカーで電話当番の順番を決めており、相談業務も並行しながら電話での相談も行っておりました。
相談の内容ですが、障害年金の申請の仕方、入院相談、住まいの近くにある入所施設や通所施設の紹介、生活保護の申請の仕方などから家族との関わりや復職の相談、退院後の住居、病気のことや人間関係など多岐になります。また、相談業務の他に長期入院で社会性が失われたりした人の社会生活技能訓練(Social Skills Training:SST)などを週に1回実施したりします。また、身寄りのない患者さんには付き添いで役所の手続きや施設見学に行くこともあります。また、入院している患者さんの相談に対応するために各病棟には担当のソ―シャルワーカーがおり、随時相談が出来るようになっています。
病棟では看護師さんが日々の病状などを把握しているため、看護師さんの交代時間(朝と夕方)の申し送りにはなるべく参加させてもらい、1人1人の病状などを把握しておきます。さらに病棟にいつも顔を出すことで自分から言い出せないような患者さんに声をかけたりして退院に向けた相談に対応するようにしています。また、主治医や看護師は治療者ですし、家族は関係が近いので遠慮もあり本音が言えないことも多いため、双方の間に入り、なるべく患者さんが自分の気持ちを伝えやすいように方法を一緒に考えたりすることもあります。
患者さんとその家族を医療関係者や福祉関係者と適切につないで退院後にスムーズに社会復帰できるようにサポートすることが主な役割になります。