運送業界はブラック企業だとか、配達員は忙しいというニュースをよく目にします。体力に自信がある方なので、運送業の配達員に転職したいと思っているのですが、本当に運送業界は大変なのでしょうか?配達員を経験して、退職された方に退職理由を教えていただきたいです。お願いします。
質問
運送業配達員を辞めた理由は何ですか?835view
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回答
1件の回答
私は運送業の配達員の仕事をしていました。ひと言で言えば過酷な現場でした。結局、2年も持たずに退職することになってしまったのです。
本当であればもっと長く続けたかったのですが、体が悲鳴をあげ、そして精神的にも追い込まれてしまいました。なぜ私は運送業の配達員を辞めてしまったのか、その理由を紹介します。
配達員を行う前は、とある会社で事務職をしていました。しかし、経営が傾き倒産してしまったのです。
会社がなくなってしまうことなど、まったく予想していないことでした。すぐに再就職先を探すことになったのですが、そこからが大変でした。私は事務職に絞って入社試験を受けたのですが、不採用という残念な結果が続きました。結局は他の業種にも目を向け、正社員として採用されたのが運送業の配達員だったのです。
肉体労働であることは覚悟していました。子どものころから運動は苦手で体力にも自信がなかったのですが、本当はやりたくないと不満ばかり言ってはいられません。お金を稼いで生きていくためには仕方ないと自分を奮い立たせて、仕事にのぞみました。
私が配達を任されたのは、オフイスも住宅もたくさんあるところでした。会社全体でみても一番忙しいと言われるエリアです。大量の荷物をトラックで配達するのが私の仕事でした。
これが大変なのです。それこそ、休憩する時間もなく配達し続けなければなりませんでした。
エレベーターのない建物の場合は最悪です。重い段ボール箱を抱えて運ばなければなりません。そのようなケースが1日に何度もあるのです。
初めのうちは、それでも頑張ろうという気になっていたのです。すでに結婚しており、家庭のためにも収入を得なければなりません。どんなに筋肉痛で苦しもうが、仕事を続けていました。
しかし、朝から晩まで配達し続ければならないほどの荷物の多さには参ってしまいました。トラックに大量に積み込んだ段ボール箱を見ては、憂鬱になる毎日です。
また、一番困ったのは再配達です。一度行ったところにまた行かなければならないわけですから、これで相当の手間がかかります。再配達の依頼が来るたびに、またかとげんなりしてしまいました。
このような日常が続くなかで、私は配送中に事故を起こしてしまいます。運転していたトラックをガードレールにぶつけてしまっただけだったので、誰かを巻き込むような事故ではなかったのですが、もし人にぶつかっていたらと考えるとゾッとしました。しかも日頃の疲れが溜まってつい居眠りをしてしまったことが、事故の原因だったのです。これ以上続けていては大変な事故を起こしてしまいかねないと思い、私は退職を決意することになったのです。
私は運送業に向いていませんでした。激務をこなすだけの体力も気力もなかったのです。もしこのふたつが自分に備わっていれば、もっと仕事を続けられたのではないかと、今でも思っています。