ホテルのコンシェルジュになりたいという希望があり、就職活動する予定です。コンシェルジュはホテルの顔だと思います。仕事内容はどうでしたか?また、コンシェルジュを退職された方、退職理由をお聞かせください。よろしくお願いします。
質問
ホテルのコンシェルジュを退職した理由とは?140view
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1件の回答
日系ホテルに正社員として就職し、配属先はベルサービスと呼ばれるご案内係やロビーでの接客対応の部署でした。「ありがとう」と言われることにやりがいを感じるホテルマン、基本的には「No」とは言わず、ホテル滞在者や訪問者であるお客様の要望を叶えることが主な仕事の一つです。
入社した当初の私の希望は、ホテルの広告や宣伝活動をする部署への配属でした。カスタマーサービスや人と触れ合う仕事に興味を持っていたことはもちろんですが、自分自身がその仕事を直接するということではなく、ホテルで提供できるサービスや商品を、あくまで宣伝するというところに興味をもって入社をしたのです。
ところが配属先は現場であるベルサービス、のちにコンシェルジュというキャリアをたどったのですが、ここはやはりサラリーマンであるため希望の部署が必ず叶えられるという保証はありませんでした。そしてホテルで正社員で働くということはその振り幅がとても大きいということが人によってはリスクになると感じました。配属先によっては宴会サービスや、ブライダル、レストラン事業等、ホテルが運営している環境ならどこに言ってもおかしくないわけですから、「外国人のお客様に英語で接客をしたい」と言っていた社員が日本企業の会議ばかりを担当する宴会サービスに配属になるということはよくある話です。
そんな私が配属になったベルサービスは、ありとあらゆることゲストの要望を叶えることが仕事です。ロビーに来ていただければ様々なサイズをお見せできる宅配用の箱も、「部屋まで持ってきて」と言われてしまえば、何種類も大きな箱をわざわざワゴンに乗せて客室まで出向かなければなりません。さらには明らかに自分より体の大きく力がありそうな外国人男性ゲストに「荷物を持ってくれ」と言われれば、どんなに重い荷物もお運びしなければなりません。夜中も一人で夜勤業務をしている中、酔っ払ったゲストに話しかけられても、その方はホテルにとっては大事なお客様、邪険にはできません。そんな身を粉にして提供したサービスも「ありがとう」の一言で心は救われるのでしょうか。
結果どんなに希望を出しても決して希望部署に異動できるようなことはなく、そのままコンシェルジュという部署に異動をした私は、夜勤からくる寝不足と、な理難題を言ってくるお客様からの要望を笑顔で対応することができなくなり、3年の月日をもって退職してしまいました。「ありがとう」という言葉をやりがいに感じて頑張れますと、就活生が言っているのをよく聞きますが、自分自身の心に余裕がない状態でも果たしてそうか?ともう一度自問していただきたいと思います。