会計事務所職員は、どんな仕事をするのでしょうか?顧客先に出向くこともありますか?また、やりがいを感じるのはどんなことですか?
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会計事務所職員のやりがいについて597view
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会計事務所の職員の仕事と聞くと経理をやっている人というイメージを持たれるような印象がありますが、実情は異なっています。もちろん、経理の入力の仕事は行いますが、主には顧客の店舗などに出向いて顧客が入力した仕訳のチェックや修正後の試算表(貸借対照表や損益計算書)にて社長と経営分析を一緒に行うことです。
私自身この業種に入った時、経理をするイメージしかなかったため、入った時のギャップがとてもありました。入社当初は先輩の後ろについて実地訓練で何をしているのかを学び、半年後には独り立ちをしていました。約2年半、私がこの会計事務所の職員の仕事を行う上で感じたやりがいが2つあります。
一つ目は、まだ若い20代の人間がほぼ社長と対等の関係で、会社の今後について話し合うことができることです。普通の会社では、新卒が社長と会社の経営について話し合うことなんてできないと思います。これができるのが会計事務所職員の特権というべきものではないかと思います。しかし、これを行うためには嫌われないコミュニケーション技術や会計の専門的な知識が必要になります。私は、入って1年ほど一通りの決算まで組めるようになり、先輩がどんなことを話しているのかを分析して、それを徹底して繰り返し学び、自分の担当の顧問先にその知識を還元していきました。先方もまだ若いからと優しい目でみてくれる社長さんもいらっしゃいますが、手を抜いたりしたら叱咤されることもありました。
ある担当の顧問先で不動産の売却があるので、節税対策と資金繰り関連のことを見直したいという要望がありました。私は、社長の期待に応えるために会社の今後を考え、現在の経営状態を分析し資料を作りました。そしてその顧問先の監査の時に、その資料を社長にお渡しした時に社長の不安が解消し、感謝してくれたことにとても安堵しました。私は会計事務所の職員の仕事は自分が考えた経営戦略などを納得してもらい、会社のこと社長と一緒に考えていき、感謝してもらえとても素晴らしくやりがいのある仕事だと感じました。
二つ目は、自分の知らない世界に触れることが多く、幅広い人から刺激を貰えることです。
会計事務所の中には医療や福祉などに特化している事務所もありますが、私がいた職場は様々な中小企業を対象に税務・会計顧問を行っていました。私は飲食店、製造業、娯楽業、不動産業、卸売業など様々な業種を担当しました。どの業種も自分には経験したことがない業種で、社長と話を合わせるために必死でその業種について本を読んだり、勉強をしたりしました。しかし、社長と話すことは詳しい業種の話などではなく、世間話や社長の人生観等の話が多かったです。その中で、社長が自分のやりたい道をみつけるために何度も転職を繰り返しやっと個人で起業したという話を聞き、若い自分にはこんなにアグレッシブに生きることができる人もいるんだと感銘をうけたことがあります。また、年配の方が多いので仕事を通して生き方を学ぶことができ、普通の会社勤めの人より何倍も速く成長できると感じました。
このように、会計事務所職員は社長とほぼ対等に会社について話し合うことができ、社長との関係を通して自分自身をより成長させることができるというところにとてもやりがいを感じられる職種なのだと思います。