医師4年目の29歳、現在、口腔外科で勤務しています。
口腔外科と言うと馴染みが薄いかもしれませんが、私のところでは、主に食道癌、口腔内腫瘍(舌癌など)を扱っています。
大腸などのお腹の中の臓器を直に見るのが苦手だったため口腔外科を選んだのですが、今後は耳鼻咽喉科を視野に入れています。
私が希望しているような口腔外科から耳鼻咽喉科への転科というのは、母数は少ないと思いますが、もし私のような選択をされた先生方が全国のどこかにおられるならば、耳鼻咽喉科への転科の可否を教えてください。
また、口腔外科のご経験が無い先生方でも構いません。耳鼻咽喉科のことに関連したことを教えてくださいませんでしょうか。
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- 口腔外科勤務ですが、耳鼻咽喉科への転科を視野に入れています。
質問
口腔外科勤務ですが、耳鼻咽喉科への転科を視野に入れています。26view
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回答
3件の回答
耳鼻咽喉科、開業医です。
別の回答者の方が、勤務内容に関しては記載しておりますので、私は開業医としての立場から回答します。
耳鼻咽喉科専門を目指すのであえば、後々に開業もあり得るかと思いますので、メモしていただいて、是非将来の参考にしてください。
ですので、今の口腔外科から耳鼻咽喉科への転科に関しては「肯定派」の立場です。
勤務医であっても開業医であっても、基本は週休2日体制です。(1日8時間労働×5日間=週40時間労働)
しかし、どこで2日分の休みを取るかを自由に決めることができます。それが特権であり特徴の一つです。
日曜以外に半休を2回取るか、平日どこかで1日休診にするか、あるいは土日で2連休にするか、など色々考えられます。
私は、月曜午後と土曜午後を休診にしています。
午前中の受付は8時から11時まで。午後のある日は2時から6時まで受付です。
大学病院と違うので、風邪のシーズンは風邪引きがすごく多いですし、花粉症の時期はその症状の患者さんで待合室はごったがえしています。
一応、予約制にしてはいますので、予約再来の方はあまりお待たせせずに済んでいるのですが、新患や予約外の再来の方は、1~2時間は待たせる状態です。
医師が私一人なのでしょうがありません。
ときどき待ち時間に対するクレームも出ますが、受付時に待ち時間のことはちゃんと話しているので、「待つのがいやなら、よそに行って。」という感情です。
さて、業務内容ですが、診察室と処置室が1つずつあります。比較的広めに作っています。2つの部屋を合わせると学校の教室くらいのスペースはあるかと思います。
カルテは電子カルテを採用し、ムンテラ用のTVモニターを壁に取り付けていますので、それを使って病状説明をしています。
なにぶん患者の回転率を上げる必要があるので、急いで丁寧に診察をしていかないといけません。
ですから、一応私のやり方としては、鼻の患者でも耳の患者でも、ルーチンに両方の鼻腔をみて、両耳の外耳道と鼓膜の状態をみて、のどのチェックもします。鼻・耳・のどのフルセットで診察を行っています。
ときどき、無症状の隠れた病状を発見できることがあります。
悪性や重症度の高い病気が疑われる時は、近隣の総合病院または大学病院に紹介しています。
開業医は、市民の「第一スクリーニング機関」の役割。
そして、総合病院や大学病院は「精査機関」「手術機関」であるべきだと考えています。
耳鼻咽喉科学でも、2通りあります。
私ども開業医が担うような「大衆的であるが故に多数」の病気を治療していきたいのか、
「希少または重病・難症例であるが故に少数」の病気を扱いたいのか。
個人個人の興味分野によって、その選択はしていけば良いでしょう。
耳鼻咽喉科医の勤務医です。
口腔外科医歴はないですが、現在の自分の仕事について述べさせてもらいます。投稿者の方の参考になればと思います。今の口腔外科の仕事と比較してみてください。
まず、病院によって多少違いはあると思いますが、自分のところの一日の流れを書いていきます。
病棟には朝7時半に集合。朝の定例検査の準備を行います。
そして、8時から開始。各患者さんにナースステーション横の処置室に順次来ていただき、そこで、色々な器具を用いて術前・術後の経過がどうかの検査を行います。だいたい30~40分で終わります。
手術翌日の患者さんは例外で、処置室での検査が全員終わったあと、部屋に器具を持って行って検査します。処置室で検査を行うのは、検査器具のセットが多く、重い物もあるため移動が大変だからです。
その後は、9時から外来班と病棟班に分かれます。
外来班は、外来フロアに降りて外来診察を開始。手術班は9時半か10時から1例目があるので、それまでに患者さんの術前処置をして一緒に手術室に向かいます。
外来班は大体午後1時ごろに終了するので、その後は、他院からの紹介患者さんに関する紹介状の返事を書いて、それが済んだら一旦昼休み。約1時間あります。
医局で弁当を食べるか職員食堂で昼食を取り、その後病棟に戻って、自分の担当患者の部屋に行き、体調に関する話を聞いたり、ナースステーションで電子カルテに所見を書いたり、翌日の採血や画像オーダーの指示を出したりします。それで大体4時過ぎぐらいです。
手術班に関しては、その日の症例数にもよりますが、ほぼ夕方4時ぐらいまでかかります。緊急手術が入れば、夜7時を過ぎることもあります。術後はICUか病棟で手術記録を書いたり、電子カルテへ所見の記入を行います。
日常の一連の業務が済んだら、その後は各自学会発表のためのデータ整理を行ったり、研究を並行している人は、研究棟に行って前日の研究の続きを行います。何時までするかは個人の自由ですので、夜8時までする人、夜10時までする人、深夜までする人と様々です。
教授回診は週1回、午後からあります。手術日ではない日に行います。
手術日は週3回設けられているので、その日以外は症例カンファレンスがあります。
休日に関しては、土・日・祝日が基本休みです。
しかし、土曜日は他院へ外来のアルバイトに行ったり、または、土曜の夜から日曜の朝まで(もしくは日曜終日、もしくは日曜朝~月曜朝まで)の当直のアルバイトに行ったりする人もいます。特に独身者に多いです。これが当院での通常業務の一連の流れです。
外科勤務医です。今、口腔外科ですか。
自分の所属している大学では、歯科口腔外科という標榜で、歯科医が口腔内の疾患を担当しています。
また、外科は第一外科と第二外科があり、第一外科の中に食道外科を担当するチームがあります。
そちらの病院は民間病院でしょうか?
僕が勤務している大学病院では、第一外科と歯科口腔外科が共同で手術を行う症例もあります。
口腔外科と耳鼻咽喉科は体のパーツの距離が近いので、親しみを持ちやすいのではないかと思います。選択肢としては間違ってはいないのではないでしょうか。
将来的なものを考えますと、口腔外科の場合は、歯科医との共同勤務や共同経営も可能ですし、また、耳鼻咽喉科の場合は個人での開業も可能ということになります。
ただし、口の中と耳・鼻・のどでパーツは近いですが、当然扱う疾病はがらりと変わってきますし、診療に使用する器具も変わってきます。
口腔外科の場合は、補綴学も学んでいると思います。また、上額や下顎周囲の解剖には長けていると思います。
逆に、耳鼻咽喉科では、鼻腔から咽頭までの解剖・神経支配、耳の鼓膜や三半規管周囲の解剖に詳しくないといけませんし、耳鏡や鼻鏡も使いこなす必要があります。額帯鏡も特徴的な道具ですよね。
要は、口の中の病気に興味があるか、耳・鼻・のどの病気に興味があるかの違いですが、僕の考えでは、口腔外科であっても、耳鼻咽喉科であっても、やはり手術があってこそ科の特性が生かせると思うし、醍醐味だと思います。
手術も短時間で終わるものから長時間かかるものまでありますから、今後体力的に困難な感じであれば、耳鼻咽喉科に転科して、最終的には開業の道に進んでもよいのではないでしょうか?
もしくは、開業をしないにしても、どこか個人クリニックで雇ってもらうのも良いかと思います。女医さんであれば、尚のことパートでもいけるかと思います。