現在、外科医として勤務しています。将来開業するのはどうでしょうか?メリットがありますか?
外科歴は6年。昨年、専門医を取りました。
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質問
外科医の開業についてのご意見をください。13view
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回答
3件の回答
これは正直難しい質問ですね。う~む。
開業はすべて借金というリスクを背負います。成功すれば早く返済できるし、あまり医院(クリニック)がはやらなければ、返済が滞ります。
メリットしては、以下の3つがあるのではないでしょうか。
1、仕事内容でのメリット
2、労働時間のメリット
3、給料面のメリット
まず1つ目。
仕事内容が自分で選べる。幅を広げれば広げるほど患者数は多くなるため、クリニックの収益は増加する。幅を広げるというのは、複数の科の患者を診るという意味です。外科1本ではないということ。
2つ目。
開業すると、開始時間を9時だったり9時半だったり、自由に設定できる。
患者の受付開始時間も、終了時刻も自由に決めることができる。勿論、長くすれば、その分体力的にはきつくなるが、収益は増える。
通常の勤務の場合は、朝8時半出勤。1日8時間労働(週40時間)が基準。当直も月に数回はあるでしょう。開業すれば基本的に当直はなくなるので、深夜の呼び出しがないのもメリット。
3つ目。
この項目は、不確実要素であるが、開業にあたり経験豊富なコンサルタントを雇い、クリニックの立地条件や人口密度からのマーケティングプランをしっかり立てれば、まず黒字になるはず。
あとは、自分がどのスペック(規模)で診療するかで、銀行などから融資してもらう額面も決まる。
土地は買うのか借地にするのか。一戸建てにするのかテナントにするのか。自宅と一緒にするのか分けるのか、でも総工費が変わってくる。
全てうまくいけば、勤務医時代よりは月給は多くなるはず。
でも、開業で一番大切なのは「仕事の内容のやりがい」ですよね。
せっかく専門医を取ったのであれば、すぐに開業するのはもったいないと思います。
更にその先の細分化された分野の専門医を取得しなくてもよいですか?
また、外科であれば、下肢の静脈瘤の手術も治療対象分野ですので、身につけておくと、将来開業したときに特殊技術となり、役立つはずです。
あと、あなたは博士号(医学博士)は欲しいですか?
患者さんにとっては何も意味はありませんが、専門医と同じで、自分がライセンスとして欲しいかどうかです。もし欲しいのなら、大学病院の大学院に所属して、日々研究して、3~4年かけて取得しないといけません。名刺に書く肩書きは増えます。給料が増えるとは限りませんが。
そういう肩書きに興味がないのであれば、精神面ではすぐにでも開業OKです。
私の同僚で外科医で開業している者がおりますが、開業コンサルタントの話によると、「外科分野だけの収入では黒字経営は困難」とのアドバイスがあったようで、毎日内科の患者も診ています。
クリニックの看板には、標榜科目として、「外科・内科・整形外科・リハビリテーション科」を掲げています。第一専門科目をトップに書く必要がありますから。
「内科」を標榜しているのは、「風邪の患者も診ますよ」という意味。
「整形外科」を標榜しているのは、「打撲や捻挫も診ますよ」ということですし、低周波やウォーターベッドを設置しているので「リハビリテーション科」も書いておく必要があります。
これが内科医なら「内科・外科・整形外科・リハビリテーション科」の順番になります。
自分の専門分野以外でも、自由に自分の裁量でいろいろ診療できるのが、開業の楽しさであり、やりがいでもあり、醍醐味でもあります。
最低限、内科の患者を治療できる知識・技術があれば、開業しても成功できるのではないかと思います。
まずは、専門医の免許が取れたとのことで、あなたは肩書き上は「一人前」になりましたね。おめでとうございます!
現在、外科医としてご勤務されているとのことですが、外科の分野の中で、どれを一番の専門とされているのでしょうか?
肺癌等の呼吸器外科でしょうか?
胃癌や大腸癌のような消化器外科でしょうか?
肝臓癌のような肝臓外科でしょうか?
内視鏡を使った手術手技の技術はいかがですか?
また、健康診断等で行う、上部・下部消化管内視鏡(胃カメラ、大腸カメラ)の検査は上手にできますか?
なぜこんなに質問攻めにしているかと申しますと、外科医であっても開業してしまうと、基本的には手術する機会が皆無になるからです。
提携病院があって、自分の患者をそこに紹介して、自分が出向いて手術をするという方法はありますが・・・。
その代わりに、手術以外の方法で収益をあげなければなりません。
そのためには、内視鏡検査が上手にできることは必須項目だと思います。
手術はもうやらなくても満足ですか?
少し語弊はありますが、「手術はもう飽きた」という状態(経験豊富)であり、なおかつ、胃や大腸の内視鏡検査が上手にできるのであれば、開業してもよい状態だと考えます。