編集部の仕事に就きたく、教科書会社もいいなと思っています。教科書会社の編集部の仕事に向いている人、向いていない人とはどんな人物ですか?参考にしたいと思いますので、詳しく教えてください。
質問
教科書会社編集部の向き不向きとは?262view
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回答
1件の回答
教科書会社の編集部に勤める人の適性として、以下のことが挙げられると実感しています。
まず、編集の業務にあたって必要なことでいえば、その教科への知識や知見を増やし、スキルを磨き続ける努力ができるかどうかということでしょう。これは、どの分野(教科)でもそうだと思いますが、学問的に研究が進んでくると表記の仕方や専門用語、解釈などが変わったりして、その時々に合わせた内容の教科書を作る必要があります。また、子どもたちに間違った情報を与えないように、自らの知識をもって適切に著者と意見を交わしたり、わかりやすく文章のニュアンスを変えたりすることも必要になります。従って、編集をする者には、日々アンテナを張り、そうした知見を得ていくことが求められるのです。
それから、チーム作業ができるかどうかも仕事のやり方として向き不向きがあるところです。私が所属していた教科書会社の編集の仕事はチームで行っていましたが、それぞれの担当はあるものの、最終的に教科書としての統一をはかるために皆で情報を共有し、チーム全体で内容をチェックしてコミュニケーションをとっていくことが求められました。
また、校正など細かい作業が苦にならないかも重要です。特に、教科書では一般の本づくりに見られるような誤字脱字を直すなどの校正だけにとどまりません。例えば、漢字でいえばその学年ごとに既習漢字が異なるので、その学年までに習う漢字のチェックもしなければららず、非常に神経を使います。
そして、最近話題になることも多い働き方という面では、残業に耐えられるかどうかということも適性を考える時に重要なのではないでしょうか。私のいた会社では、全組織の中でも編集部が最も残業の多い部署でした。ノー残業デーもありましたが、定時過ぎにも残っている社員がほとんどでした。特に納期前は、終電で帰ることもしばしばあります。さらに休日出勤もあるため、自分の時間を大切にしたい気持ちの強い人には向かないと思います。
最後に、やはり基本は「未来を担う子どもたちに笑顔で教材を使ってほしい」という気持ちを持って、教科書作りに取り組めるかという姿勢が何より大切だと思います。どうしたら楽しく学べるか、子どものことを考え、教育の動向にも目を向けて、教育現場の先生方にも配慮できるような内容を提供するために努力できる方こそ、この職種に向いていると思います。