アパレル業界のCADオペレーターの仕事内容を詳しく知りたいです!CADオペレーターとして転職を考えているので、ぜひ教えてください。
質問
アパレル業界のCADオペレーター、仕事内容を教えて!4view
最新の専門家コラム
-
40代女性が転職で今後10年20年働ける職場を見つけるには?【リクルート出身者監修】
2022.05.16
-
転職市場で信仰残る「30歳限界説」は今どうなっているか?
2022.04.12
-
合格可能性を上げる「志望動機」の書き方3ステップ
2022.03.08
-
転職エージェントと2人3脚で転職を成功させる方法
2022.02.06
-
会社にバレずに転職活動を行うテクニック
2022.01.07
質問に回答するにはログインしてください。
回答
1件の回答
アパレル業界の洋服のCADオペレーターはパターンという型紙を作成するのが主な仕事となります。洋服は服の土台となる生地を裁断して、それを縫製してでき上がります。その時に必要となってくるのが、洋服の設計図となる型紙です。
この型紙には、裁断や縫製で必要な様々な情報が入っています。例えば「縫いの時に何センチの所で縫うか」や「裁断でどの柄の位置に合わせてカットするか」など服作りには欠かせないデータをパソコンで入力して型紙としてプロッターというプリンターのような機械から出力します。でき上がったものは、量産の場合は直しなどありませんが、量産前のサンプル作成の場合は相手と打ち合わせをして変更点があれば、その都度修正していきます。修正作業は一回で終わることもありますが、だいたい二~四回くらいはやります。
図面を作成する仕事なので、実際の素材で裁断や縫いを行うのと違い完成図をイメージしづらいのがこの仕事の難しいところです。図面だけで、洋服の立体的なイメージを浮かべて常に作業しなければいけません。慣れてない人だと、依頼された内容と異なる型紙を作成してしまい、何度も直すこともあります。
そのようなミスを少なくする対策方法としては、型紙をパソコンで作成する前に資材などに行って、洋服の作成に使う生地をもらってくるのが有効です。生地の肌触りや引っ張ったときの収縮率などを実際に自分で手に取って確かめることが重要です。また、可能であれば裁断や縫製をする現場の人たちとサンプル作成の段階で綿密に打ち合わせをすることが大事です。生地のクセによって発生する裁断や縫製で起りやすいミスなどを事前に聞いておけば、それを考慮したうえで型紙を作成できます。具体例を挙げると、薄いレースのような生地で洋服を作成する場合は、切込みの線を小さめにすることで裁断するときに切り込みが深くなりすぎることを防いだりします。切り込みが深すぎると、そこから洋服が割けたりするので裁断する人たちがそういったミスをしないように型紙に書いておく必要があります。
型紙を作成すること事態は、今はパソコンでの作業なので全て手作業でやっていた昔ほどの手間はかかりません。しかし、完成度の高い型紙を作るためには現場の作業員と徹底的に打ち合わせをして、洋服に使う生地の構造をしっかりと理解する必要があります。デジタルの時代になっても、結局一番大事なのは完成図をイメージしながら微調整を行えるCADオペレーターの職人技術なのです。