弁護士秘書とパラリーガルの違いはなんですか?ほぼ同じ言葉と捉えていいですか?
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弁護士秘書とパラリーガルの違い141view
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1件の回答
<明確な違いはない>
一般的に、弁護士秘書は“簡易的な”弁護士業務をサポートし、パラリーガルは“専門的知識を持って”弁護士業務をサポートしています。しかし、弁護士秘書とパラリーガルには、明確な違いはありません。法律や弁護士会の規定で定められているわけではないので、その線引きや呼称の仕方は法律事務所または弁護士によって異なります。
例えば、弁護士秘書が、秘書業務のみを担っていたとしても、業務内容が専門的分野であることから、パラリーガルをかじっていると言えばかじっていると言えます。一方、パラリーガルは、秘書業務に全く携わらないという状況はあり得ず、むしろ必然的に秘書のスキルが求められ、その中で法律事務を担うので“秘書業務を兼務するパラリーガル”として扱われている方が多いです。
また、海外の方には「secretary(秘書)」と名乗ったり、依頼者には「担当事務」と名乗ったりするなど、先方や場合によって呼称の仕方を変えることもあります。
<業務内容の比重も人それぞれ>
弁護士を“簡易的に”且つ“専門的知識をもって”サポートする業務には、
・所内の掃除及びゴミ出し
・弁護士のスケジュール管理
・電話対応
・来客者の案内とお茶出し
・打合室の準備及び後片付け
・公的書類の取り寄せ
・裁判所への書類の提出・受領
・契約関係書類の作成
・内容証明の作成
・裁判所への提出書類の作成
などがあります。これらの中で、秘書業務の比重が多ければ弁護士秘書、法律事務の比重が多ければパラリーガル、と一応の線引きは可能です。しかし、「○○は事務員に任せるが、△△は自身でしないと気が済まない」といったように、秘書業務、パラリーガル業務関係なく、自身で担う業務の範囲やこだわりが弁護士によって異なります。そのため、
『“弁護士秘書”と記載していたのに、実際の仕事内容はパラリーガル寄りだった』
『“法律事務員”と記載していたのに、実際は簡易的な業務しかさせてもらえなかった』
など、自分が思い描いていたのとは異なる場合もあります。
しかしながら、弁護士秘書もパラリーガルも弁護士にとってなくてはならない存在です。弁護士の下、自分がやりがいを持って仕事が出来る環境であれば、呼称の仕方は個人の自由、区別する必要はありません。