大学卒業後、当時は魅力的であった有名製薬メーカーの学術担当として就職しました。薬剤師の資格を保有しています。勤続20年目です。
新任から10年間ぐらいは、新薬も次から次に上市され、学術担当者の私も、病院での説明会や各種研修会、学会へ、MR等と随行して、学術的な薬剤の説明、質疑応答など、忙しくもあり、充実した毎日を送っていました。
努力した甲斐あってか、職位も当社では女性としてはまれなのですが、係長までいきました。
ところが、後発医薬品の使用促進や新薬開発の困難さも相まって、最近ではもっぱらデスクワークで、コールセンター対応ばかりの毎日です。
会社も、業績不振による大規模リストラを直近5年で数千人規模で行っています。もちろん私もリストラ候補者の一人ですが、現在のところ残留しています。入社当時からの多くの同僚もいなくなり、漫然と仕事を熟す毎日からの脱却を目指して転職を決意しました。転職先は、募集機会も多く、今後「かかりつけ薬剤師」として社会に貢献することが期待されている調剤薬局薬剤師を考えています。
転職サイトに応募すると何件か紹介されるのですが、今一歩、踏ん切りがつかない点があります。調剤経験ゼロの40歳代の私が、調剤業務に携わり、将来的には「かかりつけ薬剤師」として地域から信頼される薬剤師になる事は出来るのでしょうか?アドバイスを頂けると助かります。
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- 製薬企業から調剤薬局への転職、40代半ばで調剤経験皆無でも可能?
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大手製薬メーカーの学術担当のキャリアを生かす転職を考えてみてはいかがでしょうか?20年間学術担当をされていたのであれば、そのこと自体、有利なキャリアになると思います。何もまったく違う分野に飛び込む必要はないのではないでしょうか。
例えば、先発品メーカーではなく、ジェネリック薬品の学術・営業担当、医療系のコンサルティング会社、また、ご存知かもしれませんが、特に外資系製薬会社などは、自社のMRを減らし、人材派遣会社の登録MRを採用する傾向にあります。特に「がん領域」など、特化した領域に強いMRは重宝がられていると聞きます。
一概に学術担当といっても、専門分野をお持ちのようでしたらさらに有利なのではないでしょうか。MR経験が実際にはなくとも、記載の中で、「MR等と随行して、学術的な薬剤の説明、質疑応答など…」とありますので、初めてのフィールドでは無いかと思います。心機一転、まったく新しい分野に取り組むよりは、ずいぶん有利に転職が出来るのではないでしょうか?
私は、大手調剤薬局グループの店長を任されている30代の薬剤師です。
私の調剤薬局グループにもあなたの様な調剤経験が無い40代の方が多く転職されてこられます。当社では、採用条件としては、正職員としては40歳がぎりぎりといったところでしょうか。
これは、エビデンスに裏付けされます。あなたと同様な条件で入職された方の約90%が途中で退職されていきます。理由は、「体力的についていけない」、「自分より若い店長に指図されたくない」などです。
アドバイスとしては、最初から正職員としてではなく、「嘱託職員」や「パート職員」など、就労時間や休日に猶予がある雇用でまずは試してみてはどうでしょうか。休日規定がタイトな正職員であれば有給休暇を取ることなど最初は特にままならないでしょうが、非正規職員であれば比較的自由度が高いでしょう。自らを調剤薬局薬剤師に慣らす意味でもおすすめです。
少し慣れて、ご自身でも正職員としてバリバリ働ける自信が付いたら、正職員に転換もしくは他の調剤薬局にさらに転職するなど、選択肢は広がると思いますよ。
結論から言えば、努力次第です。ただし、大きな山を2つ位越えなくてはなりません。
まずは、「調剤行為を習得すること」、次は、「患者さんとのコミュニケーションができること」です。
転職される店舗の調剤環境にもよりますが、調剤行為自体は、合い変わらず、早く、正確な調剤をめざし、そのためには、体力と精神力が必要です。40歳代半ばともなると確実に体力・記憶力は衰え、20代・30代の若い薬剤師の中で劣等感を感じることは間違いないです。プライドを捨て、どこまで頑張れるかが勝負です。
次には、服薬指導などで患者さんとコミュニケーションをうまく取れるか否かです。おそらく、あなたの経歴から見ると、仕事のカウンターパートは、医師、病院薬剤師などインテリジェントの高い人々であったと推察します。患者さんには、専門用語は通じないだけではなく、最近の超高齢化社会を反映して、患者さんたちの理解力もかなり低下しています。これは、あなたが元来持っていらっしゃる人間力にもよりますが、場数を踏んでコミュニケーション能力を磨く忍耐力が必要です。
これらの大きな山を越えれば、地域から信頼される薬剤師も決して夢ではないと思います。