IT企業のシステムエンジニアが抱える悩みやストレスについて、経験者からお聞きしたいです。よろしくお願いします。
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IT企業のシステムエンジニアに多い悩み・ストレスとは?43view
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1件の回答
IT企業というのは異動や転勤が多く、ストレスを感じやすい職種です。
私は大学を卒業してから10年間、とある大手のIT企業に正社員にエンジニアとして勤務していました。
社員数は3000人。特定の顧客にとどまらず、多くの業種に幅広く展開していた企業(いわゆる独立系SIerとうもの)で、私は通信系の業務を担当する部署に所属することになりました。
通信系の業務とは、いわゆる携帯電話に関連するものです。私が入社したころは、携帯電話がまさに隆盛を迎えたころで、エンジニアの人数は常に不足、まさにネコの手も借りたい、と言った状況でした。
私はそこで、ある通信機器の開発プロジェクトの一員となりました。上司は部署の中でも一、二を争う厳しい人でしたが、その分技術力もあり、新人のころは毎日叱責されながら、緊張と達成感を交互に味わう、充実した日々を過ごしていました。
独立系SIerで勤める社員は正社員とは言いながらも、その実態は派遣に近く、お客様の案件の開発が完了した時点で職場が変わります。基本的には短い人では3か月、長い人でも1年程度です。そんな中で私は運良く、10年もの間、ひとつの職場にとどまり続けることができました。
10年も同じ職場にいれば、嫌でも業務のノウハウは蓄積されます。自然と頼られる存在となりました。
そこに自分の慢心がありました。お客様からの信頼も厚くなり、ポジションはチームのリーダーに。次第に教わる側から教える側、指導される側から指導する側に立場は変わっていきました、今考えてみれば、例えば新しく職場に来た若手のみならず、年長の方にも、「なんでこんなことがわからないんだ」と、ずいぶんぞんざいな態度を取っていたように思えます。
自分は仕事ができる人間なんだ、そう思いながら8年間が経ちました。時代の流れは変わり、通信系の業務は斜陽の時代へ。そういった中で、いよいよ私の所属する職場にもその波は押し寄せました。プロジェクトの終了が告知され、私たちのチームは解体。私自身も新たな現場への異動を通告されました。
お客間が変われば仕事のやり方も違う。新たな現場はこれまでと全く勝手の違ったところでした。
異動の通告をされたとき、新たな現場で更に開花する自分の姿を想像していました。異動になって気付かされたのは、実はその自信は経験から来るノウハウだけで、限定された職場だけに通用するものだと気付かされました。
新しい職場で私は、若手の社員に教わる日々を過ごしました。自信の反動で私はストレスを感じるようになり、次第に通勤するのもつらくなりました。
私は以前の上司にありのままを告白し、色々と相談に乗ってもらいました。すると上司も同じような経験があると言っていました。私が新人の頃は厳しい人間に見えた上司ですが、それだけ悩みも多かったようです。
それ以来、私は常に他人の立場に寄り添った言動に務めることを心がけるようになりました。どのような人間にでも立場というものはあるもの。いつそれが逆転するとも限りません。社会経験を重ねれば自分が優位な立場にある、と誤解しがちですが、だからといって慢心してはいけないと私は思います。
優しく接してくれた人のことを、人は忘れません。システムエンジニアのみならず、いつかそれが自分のためにもなると思い、若手の社員の方々には、まず社会に生きる人間として互いに尊重し合い謙虚に仕事を進めて欲しいと思います。