私はある急性期病院に勤める40代の内科医です。
現在勤務している病院は救急診療が多忙で、非常に多くの患者が昼夜を問わず受診します。私もその診療に従事している一人なわけですが、数年前より徐々に勤務が辛いと感じるようになりました。20代30代はまだ無理がきいたのですが、ここ最近では夜間に呼び出しのあった翌日や救急当直明けの勤務が正直きつくてたまりません。
当院は田舎の病院であるため医師不足が深刻で自分の後輩がなかなか定着しない状態が続いており、医師になって20年が経過した現在でも後進の指導というよりは臨床の最前線で診療することが多いです。
数か月前よりこの状況を少し改善したいと考え労務改善なども病院へ打診してみてはいるのですが、人材不足を理由に取り合ってもらえないのが実情です。
そこで救急診療から距離を置きもう少し時間的にも体力的にものんびりできるような環境で仕事をしたいと考えるようになりました。
急性期から離れるのは少し怖いのですが、もう少し現在の自分にあった職場がないかと探しております。
それを実現しやすいところといえばやはり慢性期を担う病院、いわゆる療養型病院ということになると思いますが、勤務経験されたことのある先生、もしくは現在お勤めの先生などにご意見をうかがえましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
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- 40代の内科医です。療養型病院への転職についてどう思われますか?
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回答
2件の回答
とある療養型病院に勤務している40代内科医です。
2年前に現在の職場に転職しました。
転職時に心配になったことはやはり自分の今後のキャリア構築と将来性でした。療養型病院となると日々の診療は落ち着いている代わりに医療的に派手なことができません。その分最新の医療技術に触れる機会がどうしても少なくなりがちで、またそのような機材の使用や技術を施行する機会を得るのが難しくなる現実があります。
転職した当初は身体的にも精神的にも楽になり、日々の生活に余裕ができたことから非常に満足しておりましたが、転職後2年が経過する中で自分のキャリア形成に関しては先に述べたような理由で少しずつ不安が出始めているところです。
とは言え、転職前の自分の精神状態や勤務状態を考えるとあの時転職しておいて正解だったと今でも思います。あのままの労働を続けていれば現在のように自分を冷静に見つめなおす機会もなかったと思いますし、精神的にも壊れていたかもしれません。
今後に関してはじっくり腰を据えて考える余裕も持てていることから焦らずに過ごしていきたいと思います。自分の人生のキャリアを一度見つめ直す意味でも、転職は一つの手段ではないかと考えます。
以上恐縮ですがコメントさせていただきます。
療養型病院へ転職して10年になる勤務医です。
日々の救急対応、昼夜を問わない診療に従事されていることに敬服いたします。特に最近は都市部への医師の集中に伴い地方は医師不足が顕著になり、急性期病院においてはそのシステム維持自体が難しくなってきていると思われます。
私も過去に同じように日々の労務に疲労困憊し、急性期病院より現在の職場へ転職しました。現在の職場の様子を少しご紹介させていただきます。
勤務は月~金、8時30分~17時00分。当直は月4回(平日2回に土日に1回ずつ)です。当直の翌日は完全に休日となります。当直といっても救急診療は対応していないため院内の入院患者様への対応となります。だいたい3回に1回くらい呼び出しがありますが、発熱や看取りなどの対応がほとんどでほぼ寝当直です。休日と平日17時以降は当直医対応となるため17時で業務は終了し帰宅できます。時間外での呼び出しはなくいわゆるon-offははっきりとしています。
平日に週1回外来担当日がありますが、検診業務がほとんどで専門性の高い診療は行っておらず、感冒や生活習慣病などの方が多くストレスも少ないです。
病棟業務は高齢者の肺炎もしくは悪性疾患、脳卒中後の方をメインに約40名程を受け持っていますが、当院へ入院の段階でケースワーカーよりいわゆる蘇生行為や人工呼吸器などを使用した高度な延命治療などの実施ができないことが説明されているため、入院されてくる患者様のご家族もそれほど多くを望みません。
このような形ですので精神的、身体的には以前の職場と比較しても非常に楽になり自分の趣味や家族に費やせる時間も増えました。
昨今の国の医療制度改革に伴い在宅医療が推進されて、療養型病床は削減されていく傾向がある一方で共働き世代が多くなる世の中では、実際には在宅医療のみで対応していくことは実際に困難と思われます。結局はどこかで診てもらえる施設があるほうがご家族としても安心される傾向が強いように勤務していて感じますし、この点からも今後も療養型病院は大きな需要があると考えます。
以上ご参考になれば幸いです。