診療放射線技師として勤務しているのですが、公立病院へ転職を希望しています。
公立病院の診療放射線技師ならではの悩みやストレスがありましたら教えてください。
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質問
公立病院の診療放射線技師によくある悩みやストレスとは?1409view
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回答
1件の回答
中規模公立病院の診療放射線技師で最も多い悩みは、間違いなく職場の人間関係です。なぜなら、診療放射線技師は必ず放射線検査部門で働くことになるので、病院内で部署異動することはありえないからです。
従って、もし人間関係が原因で心身に不調をきたし休職しても、復職時に部署移動によって配慮されることは一切ありません。また、中規模であるがゆえに技師の定数が少なく、嫌でも毎日苦手なスタッフと顔を合わせなければなりません。業務内容も放射線部門内にカンヅメになって行うことが多く、人間関係が濃密になりがちで息が詰まるような思いです。
次に多い悩みは、夜勤に体力がついていかないという悩みです。最近はマンモグラフィーの登場で女性技師の需要が高まっていますが、夜勤は女性でも関係なく男性スタッフと平等に課されます。そのため、体に負担がかかり多くの女性技師が結婚や出産を機に、より小規模で夜勤のないクリニックなどに転職していくのが実情です。
また、夜勤中は中規模病院では1人体制のことが多く、仮眠が取れなかったり心理的に大きな負担を感じることも多いです。
その他、よく同僚や先輩から聞いたのは、給与に対する不満です。それも、20代から40代くらいまでの幅広い世代が不満に感じていたように思います。その原因は、公立病院では公務員のように勤続年数順の給料表に従って給与を決定するので、能力給ではなく年功序列的に給与が決まってしまうことです。しかし、診療放射線技師の業務はコンピューターの発展や医療の専門化に従って年配の技師より若い技師の方がより活躍する傾向にあるので、不公平感が広まっていたのだと思います。
そして、中規模ならではの悩みですが、全てのモダリティ(検査機器)を担当する必要があり、1つのことに専門性を深めることが難しいということがあります。近年は大学院でかなり専門的に研究されている方も多く、その専門性が生かされることなくマルチな業務に追われるうちに知識が風化してしまうことも少なくありません。また、あってはいけないことですが、年配の技師には近年の検査機器の発展についていけず、業務を若い技師に丸投げすることもあります。ひと昔前は専門学校卒で技師資格を得ている方が多く、大卒の若い技師と年配の技師で業務に対する情熱に温度差があるのも事実です。若い技師は、今は過渡期で、あと10年20年と思って耐えている方が多いのではないでしょうか。