法務部というとその道のベテランの方が多く、あまり他から転職されてきた方が多いイメージは無いのですが、実際のところ他部署から転職されてきた方ってどのくらいいらっしゃるものでしょうか?
また前職はどういった部署から転職される方が多いのでしょうか?
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2件の回答
私は電子機器メーカーの法務部に勤めておりますが、最近事業拡大し、また向こう数年以内での海外展開を見据えておりますため、それら環境変化に対応するために法務部をはじめスタッフ部門の人員を急きょ中途採用にて補充しております。
その結果、現在の法務部は約半数が中途入社の方となっておりますが、彼らは全員、元弁護士事務所に勤められていた方となっています。結局会社としては即戦力となる人材が欲しい時期ですので、採用の条件において法務実務経験が豊富であることが最優先でした。
やはり事務所として案件に関与するのと企業内の当事者として対応するのとには様々な面で差異があるようでしたが、そこは先輩の法務部員がうまくサポートに入ってあげさえすれば、後は法律を扱う分には文句なしのプロですので、期待通りの成果を上げてくださっています。
仰るように、上述のような特殊事情でもなければ大量に人員を増やす必要性にはかられないたぐいの部署だと思いますし、また中途採用するとしても、弁護士、あるいは法務職での経験が豊富な方が基本的に候補となるのではないでしょうか。
ですが、例えば英語力であったり、業界に対する知識であったり、何かビジネスで活用できる武器が一つあれば可能性はゼロではないでしょう。
弊社では法務部員が30名ほどおりますが、うち3割程度が外部からの転職者です。彼らの前職は、内部統制部、クライアント審査部、経理、経営企画で、いずれもコーポレートスタッフ職ばかりで営業職からの転職者はおりません。ベースとなる法律知識に加え、企業方針や業界でのポジション等、多様な観点を踏まえて総合的な判断を下す必要がある仕事ですので、同様の観点が養われやすいスタッフ部署から転職してこられる方が多いよううに思いますね。また同じ観点から、それなりに社会人経験を積まれた方が求められる傾向にあると思います。
ただ、やはり上の観点を満たす人材を中途採用で取ってくるコストを考えれば、ロースクールを出た新卒を採用し、ゼロから育成していく方が効率がよいので、そもそも転職で法務職につける門はあまり広くないのではないでしょうか。もし将来的に法務部への転職をご検討されていらっしゃるようでしたら、備えとして即戦力となり得るだけの法律知識を身につけられるか、相応の社会人経験を積まれたうえでのタイミングを設定されるのがよいかと思います。