飲食業界に転職を希望していますが、労働環境が不安です。27view

私は現在食品メーカーで勤務しています。主要な取引先が飲食店であることから、飲食業界に転職を希望していますが、職場の同僚から、長時間労働や不払残業が横行していることを理由に反対されています。

実際一時的に飲食業界は「ブラック企業」の代名詞として報道され、そのようなイメージを持たれていましたよね。
お店を利用すると、外国人が働いているのを目にすることが多くなっています。
実際の労働環境はどうなのでしょうか?福利厚生や報酬も含めて、分かる人に教えてもらいたいです。

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回答

1件の回答

  1. profundo 2017/08/31 13:13

    全国に展開するファーストフード店で店長をしています。いくつか回答できるのでお答えします。

    先ず、ブラック企業としての報道ですが、居酒屋業態を全国展開する会社に端を発してそのようなイメージが長期間報道されたため、飲食=ブラックのイメージを持たれている方が多いのと、今40代~50代で会社の中核を担い、且つ若い頃に飲食店でアルバイト経験があって、長時間労働を目にする機会の多かった人達が、この手の報道に対する納得性が高いために、興味を促し拡散したように思います。

    現在は、どこの会社も人不足で求職者に対して一定の安心感を打ち出さなければ、人を採用することができないため、表面上は労働環境を改善する仕組みを持って、実際に改善していることを謳っている会社が多いです。「労働環境の改善」は主に3点を指しています。
    ①不払残業の撲滅 ②時間外労働の撲滅 ③法定休日の確保 

    不払残業はいわゆるサービス残業のことで、なぜ働いた時間を計上しないのか?と思う方も多いです。
    それは、評価と密接に関係します。飲食店では売上に対する人件費の割合を食材原価の割合とあわせて、FLコストとして重点的に管理しています。売上に占める人件費と原価率の割合は55~60%が標準であり、目指す基準といわれていますが、昨今人件費が高騰している背景もあり、コントロールが難しくなっています。売上と費用の観点で言うと、その日に予定した売上予算が達成できなければ、人件費を削らないといけません。
    しかし、お店のシフト(個人別勤務予定)は、事前に決まっており、そのシフトをもとに収入を計画しているパートタイマーを、簡単に「今日は暇だから帰って。」とは言い難く、やるべきルーティン業務もチェーンレストラン企業であれば決まっていることが多いので、シフトを削り難いのが実情です。そこで、削りきれなかった人件費を社員が「入らなかった」ことにすることで、人件費をコントロールしたことに見せかけて、利益を生み、ひいては自分の評価を上げることに繋げます。逆を言うと、人件費の予算オーバーを上司に叱責されることを避けることに繋げます。

    次に、時間外労働ですが、飲食店は年中無休・24時間営業している店舗も多く、時期により忙しかったり、暇だったりするため、社員は労働基準法に定められた労働時間数を月別に調整して、決められた時間数以上の労働を時間外として管理しています。
    時間外労働は不払残業とあわせて、労災に結び付きやすく、頻繁に訴訟となることが多い項目です。
    飲食店は、自分のシフトが終わっても、突発的に団体客の来店があったり、機器の故障やパートタイマーの欠勤などで、「帰りたくても、帰れない」状況が発生します。不測の勤務が発生しても、どこかで超過分が調整できればよいですが、できない状態で月末に勤務時間数が確定すれば、その分が時間外労働となり、労働基準法に定める1日8時間、1週40時間の労働時間に対して、極端に時間数が多ければ問題になります。

    法定休日の確保ですが、飲食業界では4週4休が最低ラインとして定められることが多いです。
    労働基準法では1週1休が原則ですが、それが繁閑の事情等で出来ない場合に4週4休としています。
    どこの店舗、会社でもさすがに4週4休が取れないところは無くなってきているのではないでしょうか。しかし、普通に休みが取れていた人から見ると、土・日曜日や祝日、お盆や年末年始に休みが取り難いところに違和感を持つ人が多いようです。実際は、平日に休みを取ることのメリットも多く、自分の休日や働く時間帯をある程度自由に設定できることが、店舗で勤務する上での良い点でもあるので、どちらが良いかはそれぞれの価値観に照らし合わせる必要があります。

    飲食店を展開する企業は、あの手この手で「ブラック企業」と呼ばれない努力を行っています。ですが、実態としては依然として単日の長時間労働や1週間休みが取れないということもあるようです。
    会社としては、何とか店長をフォローして、適切な労働環境を実現しようと努力しています。飲食業界における店舗の労働環境は結論を言えば、改善途中の会社が多いのではないでしょうか。
    そのことを分かった上で、将来独立するという夢があれば、我慢できることもあるでしょうし、「経験がないのでノウハウがある会社で勉強する」は志として素晴らしいと思います。また、勉強しながら報酬をもらえると思えば、納得できることも多く、苦労しながら得た経験は、必ず役に立つのではないでしょうか。
    ぜひ頑張って夢を叶えてください。

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