今、障害者施設に転職を考えている20代のフリーターです。
障害者施設の求人を見ていると、発達障害とか自閉症という言葉がよく記載されています。このような人たちの支援をするという事は分かるのですが、自閉症というのは実施にどういう人たちなのか?大人と子供ではどういう違いがあるのか知りたいと思い、投稿しました。
質問
障害者施設の求人を見てますが、利用者はどういう人たちですか?30view
最新の専門家コラム
- 40代女性が転職で今後10年20年働ける職場を見つけるには?【リクルート出身者監修】
2022.05.16
- 転職市場で信仰残る「30歳限界説」は今どうなっているか?
2022.04.12
- 合格可能性を上げる「志望動機」の書き方3ステップ
2022.03.08
- 転職エージェントと2人3脚で転職を成功させる方法
2022.02.06
- 会社にバレずに転職活動を行うテクニック
2022.01.07
質問に回答するにはログインしてください。
回答
2件の回答
私は相談支援事業所で障害者の相談員をしている40代の男性です。
このように少しでも興味をもってもらえるのは嬉しい事です。
発達障害のある方たちは、生まれたときに何らかの障害が脳にあることが原因で発達障害となります。発達障害は自閉症、アスペルガー障害、ADHD、学習障害など色々な症状があり、それぞれが違う特性をもっております。
これは誰のせいでもありません。ましてや母親が悪いわけではありません。(昔は根拠もなしに母親の育て方に問題があるとよく言われてました。)原因は特定されていませんが、先天的な脳の障害であることは証明されています。利用者はこの障害と一生つきあっていかねばなりません。
できる事やできない事は人それぞれです。私たちはそれを個別支援という形で一人一人に最善な方法を見つけながらサポートしていく事を仕事としています。
自分は知的障害者の入所施設で勤務していて5年目の中堅社員です。おっしゃるとおり、自閉症の方々が多く入所しています。
まず一般的な大きな区分としては、発達障害というものがあり、この発達障害の中にもさらに広汎性発達障害として自閉症が区分されています。他にはアスペルガー症候群などがあります。(最近ではこの自閉症の特性から自閉症スペクトラムと総称している。)
自分の勤務する施設では自閉症の方、それも重度の方が多いです。なので、その特性について説明したいと思いますが、定義的なものは検索すればたくさん出てきますので、そちらを見ていただく事にして、実際どのような行動をするかについてお話したいと思います。
まず自閉症の方なのですが、男性の方が多いです。症状が重い人もいれば、そうではない人もいます。自閉症の方たちはコミュニケーションが取るのが非常に難しいです。何か用事があれば、クレーン現象といわれる、こちらの手をひっぱって、何かを取らせようとする行動が多いです。結構な力で引っ張ってくるので痛いですし、こちらが嫌がると爪を立てて引っ張る人もいます。(なので腕は傷だらけです。)
ちなみに体型的には一般的な成人男性と変わらず、力が強い人が多いです。目もほとんど合わせてくれません。
言葉もあまり出てこず、自分の知っていると単語の発語を繰り返したり、奇声を発したり、一人で何かつぶやくような感じです。こちらから言葉をかけても同じ言葉で返す、オウム返しという現象が見られます。なので具合が悪そうなときに、「頭痛いの?」と聞いても「あたまいたいの」、「痛くないの?」→「いたくないの」という感じで返してくるものですから、本当の症状がわからない時が多いです。
あと一番困るのが「こだわり」行動です。これは何かいつの物事やパターンに固執することで自閉症の大きな特性の一つであります。私の施設の利用者のこだわりには、色々なこだわりがありますが、「一日中衣類を引き裂いている人」がいます。これは衣類のほつれなどが気になる事から始まり、どんどん引き裂いてバラバラにします。この引き裂き方にもこだわりがあるようです。本当に綺麗に手や口を使い粉々にします、それもある程度同じ大きさにです。
その他には「食べる順番」「自分の場所」「物の置いている位置」「水をたくさん飲む」など、自分の中での何かを達成するまで拘り行動を続けます。中には身の危険につながるものもあり、そうした場合は全力で阻止します。
今回は代表的なものだけの説明になってしましたが、自閉症という共通の特性はあってもそれぞれ重複している症状や行動障害から、重度あるいは軽度といった形で区分されますが、利用者一人ひとり個性があり、これに併せて支援をするわけですから、かなり大変な事です。