私はある地方の急性期公立病院に勤務する医師です。専門科は脳卒中科で主に内科サイドを担当しております。ここに勤めて10年以上になるのですが、なんせ田舎の市民病院で地域柄非常に頼りにされています。そのため毎日の診療は非常に忙しく、昼夜を問わず患者が搬送されます。
医師不足(そのほかのスタッフ不足も含め)による急性期病院への負担は増えるばかりで、仕事は増えても休憩できる時間や休日は減るばかりです。私自身の科もほとんど脳卒中を診療する医師がおらずだいたい2人だけで24時間365日の診療を維持しなければならないため、異常なくらい拘束時間が長すぎて最近嫌気がさしてきました。
ほんの数か月前までは地域のために頑張って医師の人数を増やさなければ・・・と奮闘していたのですが、ここ1カ月くらいで一気に意気消沈し正直どうでも良くなってしまったのが現状です。結局どんなに頑張っても(寝る暇もないくらい呼び出され休日はなくなっても、どんなに市民のために尽くしても)自分は一向に楽になりません。そればかりか病院上層部からは人員が足りないのは私たちのそれぞれの科の新人に対する魅力が足りないからだと現場のせいにされてしまいます。どうにか新人を勧誘する活動もしていますが、最初から疲弊している自分たちに新人を勧誘するパワーも残っていません。
東京をはじめとした大都市では病院がひしめき合い、救急専門医たちが集まって組織される高度救急救命センターなるものが救急車対応をしています。田舎のように専門領域をもつ内科医や外科医たちが苦手な分野もありつつも行う片手間の救急当直体制ではなく、ミスを防ぐためにいくつものチェック機能があるといいます。確かにすべての施設がそれほど人が充実しているわけではないでしょうし、昨今の医療制度改革によって苦しいところまで追いやられている施設もあるでしょうが、正直そのような環境がうらやましいです。
最近自分もできればそのような施設に行きたいと考えるようになりました。このような経緯で都市部に転職することに関しまして皆様のご意見を伺いたく思います。
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回答
2件の回答
給料や雇用形態のこと考えなければ良いと思いますよ。
実際には地方よりは医者も多いですから、正規雇用枠だったり、ある程度のポストなどは全部埋まっています。最初からそれを狙わないで最初は非正規雇用でバイトをして食いつなぎ、数年レジデントとして粘れば正規に採用してくれる可能性も出てきます。あくまでも可能性ですが。
施設も人が足りているので特に何が何でも勤めてください的な雰囲気はありません。なので田舎よりもドライだし、辞める時は楽なんですが正直次が見つけるのには苦労すると思いますよ。
給与ですが非正規でかつ都市部ともなると勤務時間もそれほど多くないためか、地方と比べるとだいぶ下がります。特に東京では家賃やその他の物価も高いですから、どことなく地方勤めの金銭感覚で来ると余裕の全くない生活を強いられることになります。足りない部分をバイトなどをしながら食いつなぐわけですが、当直などをいくつか掛け持つとなんだかんだで拘束時間はけっこう長くなるかもしれません。とは言え病棟も当番制の勤務体制が周知されているため、自宅でたたき起こされて呼び出しっていう状況は地方に比べて少ないと思います。この点ではオンオフはしっかりしてるのでしょう。
自分としてはどうせ都会にくるならば有名な名のある病院への転職をお勧めします。そこで培われた人脈などは将来的にも今後のご自身の人生に生きてくると思いますから。
都内に勤める内科医です。ご質問拝見しました。地方の救急体制は非常に厳しい状態でしょうね。結局どの業界でも一番大事なのはマンパワーなのでしょう。それを人工知能が補うようになるかどうかが今後の産業構造の注目点であるとは思いますが、それは医療においてもそれは例外ではないでしょう。介護ロボットのようなハイテク器械も最近では導入するとかしないとか挙がるくらいですから、力仕事に関しては今後多少ロボットにとって代わられる時代が来そうですね。
しかし医師の仕事に関してですが、診断や治療などの提案推奨はAIでもできますが恐らくそれを採用する責任と判断、そしてそれを患者本人へ説明する仕事(IC)はどうしても生身の人間(医師)でなければできないでしょうね。(機械的に明るい声で「あなたの病名は○○癌です。3年後の生存確率は30%です。」とかクールに言われたくないですよね。なんか無責任な適当さ加減満載ですし。)
だから確かに田舎に比べれば都会では人は足りているでしょうが、まだまだ医師の需要は大きいように思います。
あとは継続的に働き続けるためには定期的な休暇が必要なことは当たり前の話です。質問者様の環境は正直通常ではありえないと言ってよいでしょう。人手があるからこそ自分の休暇も確保できるわけで、やはりそれを実現できるのは潤沢なマンパワーをもつ都市部ではないでしょうか。転職の成功を祈っております。